事例890「基礎パッキンのずれ」
今日は1つの現場で5時間、休憩なしで検査。
瑕疵検査でも午後からはだいたい5時間くらい
休憩なしで検査しています。
これだけ長時間集中していると、
夜、あまり仕事がはかどりません。
■(1)今回の事例______________
「基礎パッキンのずれ」
_______________________
◆写真解説
基礎パッキンのずれ。土台から大きく外れている。
全体的に雑で、他にも何か所か外れている。
◆内容説明
連続タイプの基礎パッキン、土台固定時にずれ、
そのままアンカーボルトのナットを締め付け固定。
この状態を大工が気づかない訳がない。
どうせ床下で分からないと思い、そのままにしたと思われる。
連続タイプの基礎パッキンを真っすぐ通すには
丁寧に施工する必要がある。
今から修理するには、横から叩いて入れる。
入らない場合は、少し削るなどしないといけない。
◆対策
木躯体の荷重を基礎へ伝える重要な構造材。
見えなくなる前にずれをチェックする。
==============================
■(2)編集後記
双方が弁護士を入れて話し合いをしている欠陥住宅の事件がある。
全部ではないが、業者が非を認めているため、弁護士は
裁判を行うよりは、ここで和解したほうが得であると勧めている。
しかし、依頼者は裁判所は消費者の味方と信じ込み、
裁判をやって、建て替えを認めてもらうつもりでいる。
この件で裁判所が建て替えを認める確率は0%。
裁判を行えば、現在の和解額より下がる可能性が高い。
被害者なのに、なぜ妥協しないといけないかという気持ちは分かります。
ただ、現実は非常に厳しいです。そんなときにうまい話があると
引っかかりやすいので気を付けないといけません。
うまい話をする弁護士は金儲けが一番の目的だったりする。
裁判前にタイムチャージの契約をし、百万円近く払ったのに
話が進展していないというケースもある。
また着手金を上げるために、請求額のつり上げを指示する人もいた。