事例900「構造用合板未施工」
1月14日のブログで、完成検査の指摘率のことを書きました。
今週検査した現場は、どれも書いた内容どおりでした。
■(1)今回の事例______________
「構造用合板未施工」
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◆写真解説
石膏ボードの裏にあるはずの構造用合板が欠落している。
計10枚ほど未施工で、大幅な耐力減。
写真は石膏ボード裏の木や金属を調べる機械。
◆内容説明
筋交いにプラスして、構造用合板で耐力をとる壁を設けた家。
未施工部を減して計算をすると、基準法の基準を満たさない。
室内側の合板は、断熱材や電気配線のあと施工になるため
施工を忘れてしまうケースがある。
今回も未施工を疑い、センサーやスイッチをあけて合板の有無を確認した。
針を刺して確かめる方法もあるが、仕上げの種類によっては
刺した穴が目立つ理由で、使えないこともある。
◆対策
構造検査時は未施工の場合が多い。
箇所が多い場合は、それだけの確認で検査日を設定する。
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■(2)編集後記
書類作成や現地に伺っての相談依頼があり、費用の件を切り出すと
「えっ、お金かかるんですか」
そんなやり取りが今週だけで2件もあった。
費用については事前に説明しているが、
説明を覚えていないとしても、士業である専門家を動かせば
費用が掛かることくらい常識としてわかるでしょう。
住宅は契約前に、無料で見積もりやプランを行ってくれる会社が多い。
無料が普通と思ってしまうのでしょうか。
また、依頼する気が無いのに、何度も電話でアドバイスを求めて来る方が見えた。
3度目までは対応しましたが、4度目に叱りました。
きちんと正規に依頼を頂いている業務に時間を割くため、
複数回、無料で業務を求める方は排除させていただきます。
(初回で少々の相談ごとでしたら電話などの対応はいたします。)