事例902「界壁石膏ボードの不備」
ここ2日間、現場予定がハードでした。
昼ご飯を食べる時間もなく、朝から日没まで現場です。
争い事の処理も次々と入り、
今月は休みが取れそうにありません。
■(1)今回の事例______________
「界壁石膏ボードの不備」
_______________________
◆写真解説
木造共同住宅の界壁。
連続して石膏ボードを貼る必要性があるが、柱部分が未施工。
◆内容説明
最近はまた、アパートの建設が増えている。
アパートを施工したことがない業者、職人が
施工をすれば、耐火、防音などの施工不備が出やすい。
界壁は隣世帯との境壁。
耐火や防音性能の確保が必要なため、きちんと施工する必要がある。
役所だけが確認申請を受けていた頃は
完成検査で天井裏を見ていた。
民間になってからチェックが甘く
違法な施工が増えています。
◆対策
アパートは他人が住む家で、施工に関心がない建築主が多い。
職人の腕は戸建てより落ちるケースが多く
施工中にチェックを入れた方が良い。
==============================
■(2)編集後記
「省令準耐火構造の家」で、特に木造軸組の家。
新築検査の依頼を受ける場合は、クロスを貼る前に
検査を1回、必ず入れていただこうと思います。
断熱材から完成まで検査が飛ぶと
防耐火施工の途中がチェックできません。
完成時に不備を見つけると、天井を落とす必要があるからです。