事例913「土留めブロックの傾斜」
このところ、現場監督が忙しすぎて
ミスが出るケースが増えている。
ひどい現場になると、ほとんど顔も出さず職人任せ。
住宅会社はどこも忙しそうです。
■(1)今回の事例______________
「土留めブロックの傾斜」
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◆写真解説
建物際、土留めブロックの傾斜。
埋め戻しの際、土圧で傾いた。
建物の荷重もかかる個所、土留めの設計強度を誤った。
◆内容説明
ブロックで土留めする場合、通常は3段まで。
4段以上になる場合は、擁壁等で施工すべきです。
現実には値段が安いので、5,6段でもブロックで施工する現場が多い。
万が一傾斜した場合、
傾斜の度合いによっては、目視で分かる。
また、隣地へ越境することもある。
◆対策
修理するにしても、やり替えしないと直らない。
事前の設計をきちんと行う。
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■(2)編集後記
この時期、完成した家に行くと
家の寒さ、暖かさがよくわかります。
寒い家は断熱材の施工があっても
壁内や1階天井裏などに冷たい外気が入り込んでいる。
部屋の周囲を冷やすため、家が寒い。
省エネ基準は、気密、気流に対する基準が欠落してます。
断熱材をいくら厚くしても、気流を止めないと
暖かい家になりません。