事例916「床の傾斜」
裁判の現場立ち合い、直接交渉などで
職人が出てくることが多い。
元請けが職人へ責任をかぶせ、自力で何とかしろと
命令しているのでしょう。
下請けの立場は弱いです。
■(1)今回の事例______________
「床の傾斜」
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◆写真解説
床の角の傾斜。50CMの距離で約1CMの高低差がある。
家具などを置くと真っすぐ据わらない。
◆内容説明
建物が不同沈下しているわけではない。
施工不良によって部分的に床の急な傾斜がある。
フロアー全体で1CMの高低差があっても
それが遠い距離であれば問題はない。
問題となるとは建物自体の不同沈下や、短い距離での急な傾斜。
ビー玉が転がっても問題ないケースもある。
瑕疵の判断は床レベルを測定し、専門家に委ねると良いです。
◆対策
基礎や床の水平測定を工事中に行う。
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■(2)編集後記
近年、建築ラッシュの介護施設や借家。
安く造らせようとするため、欠陥が多い。
また、不動産屋やコンサルタントが、設計事務所や施工会社から
キックバックを取るケースも珍しくなく、予算がますます減ってしまう。
分かっている方も多いと思いますが、
このような慣習は不動産業界では珍しくない。
来月、大型施設の瑕疵検査が決まりました。
大阪スタッフと協力し、泊りがけでの検査です。
書類を書くだけでも4日くらいかかりそうです。