事例945「外壁下端ふさぎ」
このあと弁護士と打ち合わせ。
また1件、新たな裁判が始まると思います。
そのあとは屋外での検査。暑そうです。
■(1)今回の事例______________
「外壁下端ふさぎ」
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◆写真解説
外壁下にシーリングの施工。
カッターでシーリングを切ると水が出てきた。
外壁通気の入口を塞ぐと共に、通気層内の水が排出できない。
◆内容説明
雨漏り検査に伺い、外壁をいろいろ調べると
普段施工しないような箇所にシーリングが施工されていた。
雨漏りの原因は、通気層内に入った水が、下端でたまり
オーバーフローし壁内へ侵入する。
外壁の通気層内に水が入らないことも大切ですが
万が一入ってしまった場合に、水が抜ける箇所を確保するのも大事。
写真はガルバの外壁。
下端を水切り上に載せて施工されている。
本来は通気や水抜きのスペースを取る必要がある。
◆対策
シーリングの施工位置を、事前に打ち合わせする。
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■(2)編集後記
スター選手ばかり集めても、毎試合勝ち続けることは難しい。
監督の采配であったり、チームワークも必要です。
現場も同じ。トップレベルの職人を集めても
監督の段取りや指示が悪いと、品質が悪くなることがある。
現場監督は人気がない職種。
この人は向かないと経営者が思っても
他に代わりがなく、続けさせるしかないケースが多いようだ。
その結果、建て主や職人に迷惑がかかる。
現場監督になりたい人が増えることも
欠陥住宅の削減につながると思います。
ただ、給料を上げれば、なりたい人が増えるわけではなく、
難しい問題です。