事例950「大きな天井のひび割れ」
欠陥写真が1000を超えました。
1つの区切りとして1000まではやろうと始めて約15年。
ようやく達成です。
今後も写真は掲載し続けます。
■(1)今回の事例______________
「大きな天井のひび割れ」
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新築住宅、天井のひび割れ。
下地の留めつけ不良が原因。
◆内容説明
ひび割れは、安易に考える方と、不安に感じる方と分かれます。
下地の動きで仕方がないひび割れもあるが
構造に問題があるなど重大な欠陥の症状の一つであることもある。
原因を調べてみることが重要。
今回はボードの留めつけが悪いことが原因。
ビスの増し打ち修理を指示した。
◆対策
仕上げ施工前に、留めつけなどをチェックする。
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■(2)編集後記
東南アジアの住宅を見てきました。
(場所は業者の特定ができる可能性があるのでふせます)
首都から飛行機で2時間ほど。空港から車で1時間くらいの郊外の分譲地。
隣には大きなショッピングモール、
新しいトヨタのディーラーがあるなど開発が盛んな地区。
分譲地の入口には銃を持った警備員がいる。
建て主か住人と一緒に行かないと入口は通れない。
場内は写真NG。特別かどうかは分かりませんが
私を見張るため、女性スタッフが一人張り付いた。
この彼女が厳しく、いろいろ制限を受けた。
見に行った分譲地は500棟ほどの規模。
土地はすでに完売。建築は職人不足で順番待ちの状態でした。
シロアリが活発なため、コンクリート住宅が主流。
鉄筋も少なく、階段吹き抜けの床は多少下がっていた。
その他、いろいろ気になる個所が多かったが、
きれいなパンフレットだけを見れば、それは分からない。
販売会社はこの国で一番大きな不動産業者。
一番がこのレベルであれば、他の業者はもっとひどいのでしょう。
次の日にマンションやビルの現場も見てきました。
柱、梁は細く、真っすぐコンクリートを打てていない箇所もあった。
仕上げで真っすぐにするので気にしていない様子。
業者は口が堅いので、情報を仕入れるのはタクシーか飲み屋。
コンクリートの品質が怪しいからマンションは買わないと
ホテルタクシーの運転手が言っていた。
日本同様、海外でも広告や現地のセールスの言葉だけで不動産を買うのは危険です。