事例956「耐震性不足」
月刊誌の原稿の締め切りが
夏休みの関係で今月は1週間早い。
事前に言われていましたが、
締め切り前日の昨日から原稿を書き出しました。
■(1)今回の事例______________
「耐震性不足」
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◆写真解説
構造耐力不適合。
構造に疑問を抱き、こちらで計算し直したら基準法に適合していなかった。
風で家が揺れ、壁に多くのひびが入っている。新築住宅。
◆内容説明
一般的な木造2階建ては、確認申請で構造のチェックを受けない。
つまり、検査機関が気づかなければ、構造が不適合でも確認申請は下りますし、
検査済証も発行される。
この家は、私が検査に入る前から、耐力不足を施主さんが指摘してきた。
業者は改ざんした計算書を出し、安全だと言い張った。
素人は騙せると思ったのでしょう。
◆対策
構造図、計算書を提出させ
内容に不審点がないか確認する。又は第三者にチェックを依頼する。
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■(2)編集後記
法律条文を理解できない工務店経営者、建築士が多い。
書類で法律条文のコピーをつけ、マーキングまでしてあげても理解ができない。
挙句の果て、自分の都合のよい方に解釈する。
建築の勉強だけしていると、読解力が鍛えられないかもしれません。
私も本をたくさん読むようになったのは30代から。
読むペースより買うペースのほうが早くて
読んでいない本が自宅の机の上に積み上げられています。