事例958「コンクリート爆裂」
昨日は30代を中心にした意識の高い人たちと
お会いする機会がありました。
私は年齢的には守りに入り、気力が落ちてくる年代ですが
彼らに会ったことで、良い刺激を頂きました。
■(1)今回の事例______________
「コンクリート爆裂」
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基礎コンクリートの爆裂。
中性化が早期に進み、内部の鉄筋が錆びて膨張し、
コンクリートにひびが入った。
◆内容説明
コンクリートは最初は強いアルカリ性。
経年でだんだん外側から中性化していく。
そのため、かぶりを確保し耐久性を持たせるが
予定より早く中性化してしまうことがある。
中性化の進行速度の要因として
・セメント量
・湿潤状態などがある。
詳しく説明をすると
・水セメント比(水/セメント)は小さい方が進行が遅い。
(セメント量が多い方が遅い)
・常に濡れている方が進行が遅い。
また、完全に乾燥している場合も進行が遅い。
つまり、適度な湿潤状態で進行が最大になる。
今回の写真の例は、築10年の家。
雨が当たることで適度な湿潤状態になっていた可能性がある。
◆対策
かぶりをしっかり取る。
水セメント比を小さくする。
基礎外周面に保護塗料などを塗る。
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■(2)編集後記
今現在、第三次世界大戦が始まっているという人もいる。
テロ含め、あちこちで起きている紛争をみればそうかもしれません。
今から20年ほど前、解体や造成の現場で多くのトルコ人が働いていました。
内情は当時詳しくなかったですが、多くは観光ビザで入国し働いていたと思います。
そんな彼らからトルコの話を聞き、一度は訪れてみたい国の一つでした。
紛争がこれ以上起きないことを祈ります。