事例985「スラブ筋 加工ミス」
明日から瑕疵検査が続きます。
また受け持つ紛争ごとが増えそうです。
瑕疵検査は1日現場に入りっぱなしになるため
連絡業務などが遅れると思います。
■(1)今回の事例______________
「スラブ筋加工ミス」
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◆写真解説
ベタ基礎スラブ筋の端部。
本来立ち上がりの鉄筋外側で曲げるところ(赤線部)、
加工ミスにより長さが短く、内側で曲げている。定着長さ不足。
◆内容説明
新築の配筋検査で指摘。
図面では150mm以上、立ち上がり部に定着を取るようになっている。
加工ミスにより100mm程度しか取れていない。
スラブ筋と立ち上がりの接合部が弱くなる。
職人と社内検査員は気づいているはず。
やりかえが大変なためと、コンクリートを打てば分からなくなるため
そのままにした。
◆対策
配筋検査で細かく見れば、このような施工は見落とさない。
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■(2)編集後記
このところ仕事が非常に混んでおります。毎日、時間に追われています。
ただし、新規依頼を断るまでではありません。
直近1週間は予定が混んでいますが、それ以降は予定を組める状態です。
本業以外に取材や耐震補強計画の依頼なども頼まれたりします。
自分でなくてもできることは、他に任せたりしています。
このような状況で現在、はっきりお断りしているのは、
「電話での質問、匿名のメール相談」
もともと、無料相談は行っていませんが、困っているなら助けてあげたいです。
ただし、状況や相手がよくわからないのに答えるのは間違いのもと。
現場や写真を見ないと判断を誤る可能性があります。
ある医師が言っていました。
「電話での問い合わせが多いが、必ず来院するように伝える。
電話だけで完結して、判断を間違えても責任を取れない。」
建物も同様です。