事例990「構造上の欠点」
配筋検査の指摘で「かぶり不足」は相変わらず多い。
かぶりはコンクリートを打ってしまうと分からなくなるため
職人があまり注意しない。
非破壊試験の存在を知らないのでしょう。
■(1)今回の事例______________
「構造上の欠点」
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◆写真解説
梁の端部。大きな節の真ん中が割れている。
貫通はしていないが、火打ちのボルトが取りつく箇所。
大きな力がかかったときに破壊しやすい。
◆内容説明
ひび割れ部にボルト貫通が2本。さらに火打ち梁の力がかかる。
この位置のひび割れた大きな節は構造の欠点となりやすい。
木材に節は付き物。
節を嫌っていたら、無垢材で家は建てられない。
構造的な弱点にならなければ、節やひび割れがあっても問題は無い。
プレカット工場で材料を判断してくれればよいが、
それは期待できない。
◆対策
構造検査時に確認する。
是正は補強を検討する。
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■(2)編集後記
体調不良時の仕事の遅れを取り戻すため
時間的な余裕がありません。
週末も予定が一杯。
静養十分で体が元気な分、頑張って遅れを取り戻そうと思います。