事例994「補強筋の位置ずれ」
昨日から寒くなりました。
これからはコンクリート打設時の気温を気にします。
打設中や打設後に凍結の恐れがあるときは
打設を中止してもらいます。
■(1)今回の事例______________
「補強筋の位置ずれ」
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◆写真解説
基礎開口部の補強筋。
真下に施工する予定が、左側に大きくずれている。
(赤い四角が基礎の開口、黄色の四角が地中に施工した補強筋、位置が合わないといけない)
◆内容説明
掘り方の際に位置を間違え、やり直しが面倒なため
ずれたまま、配筋検査を通そうとした。
基礎に開口を設けない方が良いが
それでは床下を点検できない。
開口をあけることによって、構造的に影響が出る場合は
写真のように補強を設ける。
構造計算が不要な木造2階建ては
補強の検討をしないことが多い。
最低でもスラブ内に補強筋を入れるなどした方が良い。
◆対策
補強筋は図面で指示がある。
配筋検査時に補強筋をチェックする。
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■(2)編集後記
最近のブログで何回か書いていますが、業者に嫌われることが多い。
今度は、一部上場企業が検査立ち合いを拒否してきました。
この会社は改善意識がなく、検査に入るたびに指摘が出る。
修理費用の累計が数億円になっていて、恨んでいるかもしれません。
第三者検査会社としては、嫌われる数が多い方が、良い宣伝になります。
来週は、民事再生を果たした会社の瑕疵検査に入ります。
今年だけでも、2件の大修理をさせました。
倒産したときに再生の道を選ばず、
解散してもらった方が世の中のためだったと思います。