事例1012 「アンカーボルト、熱を加え曲げた」
新築検査がひと段落しましたが、紛争ごとが忙しくなっています。
その他、出張の欠陥検査や来週のセミナー準備、
月初の原稿作成も重なり忙しいです。
ここ1週間はこれ以上予定を入れることができません。
■(1)今回の事例______________
「アンカーボルト、熱を加え曲げた」
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◆写真解説
アンカーボルトの表面が炭化している。
現場で熱を加え曲げようとした。
鉄筋やアンカーボルトは熱を加え加工してはいけない。
◆内容説明
埋め込み済のアンカーボルト。
斜めだったものをバーナーであぶり真っすぐにした。
熱を加えることで材質に影響が出る恐れがある。
また、アンカーボルトは表面に亜鉛メッキが施されていて、
メッキ自体に耐熱性は考慮されていない。
熱を加えてはいけないことを職人は知らなかったようだ。
こういうことは、親方が教えないと、知らないままかもしれません。
◆対策
コンクリート打設前にアンカーボルトを正しい位置へ固定する。
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■(2)編集後記
瑕疵検査の問い合わせが多いです。
検査は丸1日かかりますし、書類を書くにも結構時間を費やします。
平均して1週間に1件しか欠陥検査の予定を入れません。
それでも、急ぎを希望される方が多いです。
理由を聞くと、次の裁判の期日に間に合わせたい。
保証期間が切れてしまうなど。
予定が空いていれば、イレギュラーに予定を組むこともありますが
どうしても予定が組めないこともあります。
瑕疵検査をやろうか迷っている方は、早めに行動を起こすことをお勧めします。
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3月にセミナーを行います。建築関係者向けです。
「欠陥施工のトラブル防止術」
欠陥施工の事例、欠陥の対処法などを説明します。
資料を配布しますが、それを読むだけではありません。
ライブでしか言えない話も数多く入れていきます。
先日、ある紛争に立ち会った時にふと思いました。
セミナーの中で私が一番伝えたいことと建築業者の方が
私から聞きたいことは同じではないか。
一番伝えたいことを、伝わるように説明します。
日時 2017年3月9日(木) 13:00~16:00
会場 東京国際展示場「東京ビッグサイト」会議棟6階
東京都江東区有明3-11-1
定員 100名
料金 一般価格:25,800円(税込)
読者特価:16,800円(税込)
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建築・建材展の入場は別途2.000円必要です。事前登録をすると入場料が無料になります。
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