事例1014「ナット、座金がない」
このところ欠陥写真の更新があまりできていません。
もちろんネタ切れではありません。
紛争業務が非常に混み合っています。
■(1)今回の事例______________
「ナット、座金がない」
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◆写真解説
梁の仕口を固定するボルト。ナットが未施工。
社内検査等でチェックされていない。
◆内容説明
座金とナットがない状態。
見逃すのが不思議なくらい目立つもの。
瑕疵検査、社内検査のあとの検査で発見。
これ以外にも2箇所、ナットが締まっていなかった。
梁の仕口が固定されていないと、大地震時に梁が抜ける恐れがある。
◆対策
ボルト類は全数チェックが必要。
マーキングしていくと見落としは減る。
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■(2)編集後記
本日、秀光ビルドに依頼している方から、
業務に支障が出るほど、たくさんの問い合わせをいただきました。
ニュースになって初めて不安を抱く方。
買うときから、安いから何かあるのではと不安を抱いていた方。
いろいろ見えるようです。
私たち業界の内情を知っている者からすれば、
全てお任せするのは危険。どの会社に依頼するにも
疑ってかかるくらいで良いと思います。
この業界は、失敗を隠蔽する体質があります。
現場で隠蔽されてしまうと経営者まで情報が上がらない。
隠蔽するから、失敗から学べず、同じ失敗を繰り返す。
家を買うときは1000万円単位のお金を使います。
その1~2パーセントを品質チェックの費用に回すのも必要だと思います。
あとあと問題が発覚し、裁判を行うと、かなりの費用がかかります。
(弁護士費用、立証のための費用など)
裁判費用が出せなくて、泣き寝入りするケースも多いです。自己防衛が大事です。