事例1016「屋根結露」
いよいよ3月の最終週。
めちゃくちゃ忙しいです。先週末のけがはほぼ回復。
通院などで時間を取られ、よりスケジュールがきつくなりました。
現在、現場と書類納期を優先するため面談など全てお断りしています。
4月の第1週までこの状態が続く予定です。
明日も早朝出発です。
■(1)今回の事例______________
「屋根結露」
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◆写真解説
屋根の結露。室内の水蒸気が小屋裏へ侵入、
小屋裏換気がなく、水蒸気が充満。屋根面で結露が発生。
◆内容説明
屋根が結露によって濡れている。含水率を測ると80%以上。
新築して1年目の冬に発症。部屋に水がたれるほどの結露。
施工者は雨漏りだと疑わないため、2年目の冬も発症した。
原因は小屋裏換気の欠落。
小屋裏換気量の基準はフラット35、長期優良住宅にはあるが
それらを選択しない場合は、換気量の確保は強制ではない。
フラットや長期優良住宅の基準は、それらを選択しなくても
標準で採用すべきだと思う。
◆対策
最上階の天井。気密シートや気流止めなどを設け、水蒸気を小屋裏に入れない。
小屋裏換気を十分確保する。
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■(2)編集後記
秀光ビルドの再発防止策。確認出来た内容は・・
ミスを見逃した「JIO」を切り、新たな瑕疵保険会社を採用。
さらに外注の検査会社に社内検査を代行させる。
世間向けの印象は良いかもしれないが、
品質管理を丸投げに頼るだけでは、そんなに変わらないのでは?
外注の検査会社が入っている会社と、自社できちんと検査している会社。
瑕疵検査などで見る限り、自社検査の会社の方が瑕疵が少ない傾向にある。
検査という仕事も手抜きをやろうと思えば、いくらでもできる。
誰でも楽な方を選びがちです。
件数が多いだけに、いかに外注検査会社に手抜きをさせないかが鍵でしょう。
私が思うには、外注だけに頼らず、自社でシステムを作るべきです。
図面をカラーにして、ミスが出やすい箇所を目立たせる。
分かりやすい納まり図を作成し、職人に渡す。
ミスが出にくい(簡単に施工できる)材料を使う。
交通違反の点数制のように、ミスに対する懲罰を作るなど。
一から考えるのは大変なので、他社がやっていることを真似るとよいと思います。