事例1021 「断熱材の大きな空洞」
夕方から2時間、TVの打ち合わせ。
マスコミ関係者からの質問は、毎回興味があります。
業界内ばかり目を向けていると、気づかないことが多いです。
具体的なことが分かりましたら、告知します。
■(1)今回の事例______________
「断熱材の大きな空洞」
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◆写真解説
ウレタン吹き付けの大きな空洞。外側を確認し発見。
吹き付けしにくい箇所では空洞が出やすい。
◆内容説明
室内側から見るときれいに施工されていたが、
外側にまわると、空洞部が透けて見えた。
防水紙に直接、ウレタンが施工されていたため発見できた。
構造用面材などが施工されていたら気づくことはない。
傾向として、筋交い部や下地を先に入れた個所などで
空洞が起きやすい。
ウレタン吹き付けのシェア拡大に伴い、職人も増加傾向。
簡単な講習だけで職人として現場へ出ているケースもあるようで
不慣れな場合は、施工ミスが起きやすいと思う。
◆対策
施工の障害となる個所をできるだけ作らない。
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■(2)編集後記
今日は1日、瑕疵検査。
規模が大きな建物のため、累計3日目の現場入り。
重大な手抜きの証拠を押さえました。
重大な手抜きは、目に見えない箇所で行われています。
壁をぶち壊し発見しました。
確認申請制度、瑕疵保険制度がありながら
未だに重大な欠陥住宅が造られてしまう。
確認や瑕疵保険の検査を「第三者検査」と呼ぶ業者が多い。
立場は第三者かもしれないが、発注者、受注者の関係が継続的に続く。
どちらの立場が強いか、当然、発注者(施工業者)です。
国の制度が万全でないことに気づいていない人が多いです。