住宅紛争– category –
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紛争はお金がかかる
住宅紛争先週、今週は週末でも高速道路はそれほど混んでいないです。 ゴールデンウイーク前で、遊びに行く人が少ないのでしょうか。 欠陥住宅であることが発覚し、 相手へ損害賠償を求めるための検査の問い合わせで、 被害のひどさを訴え、何とか交通費だけ、もしくは、格安で 検査ができないかという話が時々あります。 欠陥住宅をつかんでしまった... -
トラブルの傾向
住宅紛争現在手持ちの裁判物件。 大手メーカーはわずかで、95%は地元の小さな工務店。 会社の規模が小さいと、多額の修理費が出ません。 だから裁判で、損害額を多少でも減らそうとします。 小さな工務店は数が多く、いい悪いもばらけています。 数が多いだけに、見極めも難しいです。 業者を選べない建築条件付きでのトラブルも多い。 業者に対し... -
代金持ち逃げ
住宅紛争住宅ローンは、自分の口座に銀行から振り込まれる。 原則はそうですが、銀行から直接、業者の口座へ 振り込まれることもあります。 業者への直接振り込みは危険です。 工事が終わってないのに、お金が振り込まれたら 残りの工事をしなくなった。 減額工事があったのに、返金に応じない。 などのトラブルが現実に起きています。 住宅ローンを... -
最低基準の家?
住宅紛争瑕疵論争になると基準法を盾にする業者が多い。 フラットや建築学会の仕様書に沿わない工事、 瑕疵保険、製造メーカーの基準に違反する工事、 また、契約内容と違う工事をしていても 「基準法には違反していない」と主張する。 過去に「基準法施行令」を、政令だから無視できると 言った業者もいます。 基準法の法律条文は、詳細なことまで書... -
でたらめな見積書
住宅紛争午前中、裁判物件の構造瑕疵部分だけの、 修理見積もりのチェックを行いました。 こちらが主張する金額は約200万円。 相手方の値段は約20万円。 金額が10倍違います。 珍しいことではありません。どこもいつも、こんな感じ。 相手方は、実際に工事を請け負うわけではないので リスクがなく、何とでも書けます。 こんな書類が出てくる... -
書類の捏造
住宅紛争出てきた書類が、正しいと信じてはいけない。 指摘した瑕疵に対し、業者から回答があった。 根拠を付け、問題がないという見解が来ましたが その根拠が架空で、実際には存在しない文献でした。 また、現場検査で構造の不備を疑い、 業者へ構造計算書の提示を求めていた。 ようやく届いた書面は、計算式が書いてある部分が全てなく 計算結果の... -
間違った認識
住宅紛争細かなもめごとも多く寄せられます。 その中には瑕疵に対し、お互いが間違った認識をして もめているケースがあります。 いろいろ説明をしていくと、納得していただけます。 例えば、基礎のひび割れ。 躯体の耐久性などに影響を及ぼすひびもありますが、 放っておいても問題のないひび割れもあります。 業者側に正しい知識があれば、早期に解... -
マンション偽装事件
住宅紛争瑕疵検査に行く途中です。フライデーの住友不動産の記事。札幌市役所の対応に疑問を投げかけています。役所は市民の味方と思っている方が多い。欠陥住宅を掴んでしまい、役所へ駆け込む人が多いが、解決した話を聞いたことがない。行政が厳しく線引きしだしたら、建築業界は大混乱する。見て見ぬふりして、バランスを取っているのが現状です... -
見苦しい反論
住宅紛争このところ、紛争中の相手からの反論がまとめて届いている。 反論の内容もそれぞれ。 ブランド意識が高い会社ほど上手に反論してきます。 会社のイメージを大事にしているのでしょう。 それとは反対に、乱暴かつ、でたらめで 自分勝手な反論をする会社もある。 ある相手側の建築士は、業界の人脈を使い 私に圧力をかけようとした。 私が会う... -
かなり無知な業者
住宅紛争先週、欠陥検査した現場の書類を作成しています。 欠陥が多すぎて、時間がかかっています。 数多くの欠陥が発生した原因は、業者の無知からきている。 基準など何も分からずに家を造っているのでしょう。 この業者、今も何件か建てているはずです。 早く書類を突きつけて、間違いを認識させないといけません。 無知な建築業者は、多くの欠陥... -
希望した性能と違う
住宅紛争時間がかかる瑕疵検査を3日続けて行いました。 書類作成は、検査以上に時間がかかります。 しばらく書類作成に時間を取られます。 基準は満たすが、契約で特に定めた性能を 満たさないという瑕疵が多い。 例えば、12CM角の柱を約束したのに 10.5CM角を使われた。 結露しない家を注文したのに、 結露を起こしたなどの例がある。 大... -
住宅紛争 無料相談窓口
住宅紛争公益財団法人 住宅リフォーム・紛争処理支援センター の住まいダイヤルへ寄せられた相談件数。 24年度は2万件もあったそうです。 最近、新聞でもこの相談窓口の広告をよく目にします。 また新築入居後、ダイレクトメールも届くようです。 紛争を掘り起こしているみたいで、 建築業者にとっては、迷惑な話でしょう。 -
大嘘つき業者
住宅紛争欠陥住宅検査で、構造の計算ミスを指摘した。 業者からの回答は、 「弊社は間違っていない、何人かの建築士に聞いたけど 間違っているのはカノムだ」と言ってきた。 根拠も示さず、数が多い方が正しいということ主張し 施主を信じ込ませようとしたようです。 指摘した部分は、計算式に入力する係数など。 私が間違っているとすると、 木造の... -
わるいやつら
住宅紛争サラ金、ヤミ金、提携弁護士などのことを書いた わるいやつら (集英社新書)/集英社 ¥735Amazon.co.jp 宇都宮健児著を読みました。 住宅業界。「わるいやつら」は、今ではあまり存在しません。ここ5年くらい、暴力団関係者が出てくることも無くなりました。 しいていえば、中古住宅を安く仕入れ、傾いていても、シロアリに喰われていても... -
シロアリ被害に対する業者の考え
住宅紛争昨日の続き。 弊社の報告書を強く否認しないといけない ひとつに「シロアリ被害」がある。 この家はリフォーム済みの中古住宅。 業者はシロアリ被害を隠して売った。 こちらは、食害がひどい部材の交換と シロアリが再発しないような根本的な修補を 求めているのに対し、 相手側は、駆除してシロアリがいなくなれば 瑕疵ではないという反論を... -
中立性、信頼性とは
住宅紛争欠陥住宅裁判の相手側からの準備書面で毎回書かれること。 原告は、甲4(検査報告書)を中立な専門家による検査結果であると 主張しているが、下記のように、カノムの中立性、調査、報告書内容の 信頼性は極めて疑わしい。 まずは、私の書いた報告書を攻撃して 否定するところから始まります。 相手に不利な瑕疵について書いてある以上、 厳... -
業者の言い訳
住宅紛争欠陥検査報告書に対する業者の回答が来た。 金物の施工がないなど、重大な構造欠陥について 図面や工事写真で証明することなく、 「中間検査」、「瑕疵保険の検査」は合格しているから 瑕疵はないと反論してきた。 (構造金物:本文とは別の現場の写真) 国の認定機関が行う検査、 素人なら「ハイそうなんですか」と納得するかもしれませんが... -
長期化している裁判
住宅紛争名古屋高裁で行っている欠陥住宅裁判。 私が現在受け持っている中では、二番目に期間が長い。 地裁判決を覆すため、相手は必死で 意味がないことなどを言ってきています。 それに答えるため、こちらも時間を取られるので、 いい加減にして欲しいです。 それにしても相手はしぶとい。 ここまで長引くとは予想していませんでした。 1日も早く... -
無茶苦茶な業者
住宅紛争ある東証一部の建築会社が、何年か前に初めて名古屋で建てた分譲住宅に私が検査に入った。検査の結果は、ひどかった。結局、契約解除になって、それ以来、その会社は名古屋で分譲住宅を建てていない。最近、ここの下請け業者が建てた家を検査した。やはり、元請けが無知だから、下請けも無知。言ってることが無茶苦茶。普段の業務に精一杯で... -
建築士としての品位の保持
住宅紛争相手の建築士が裁判所に出した書類に目を通した。 よくあるパターンなんですが、 表現がオーバーすぎて、違和感を感じました。 法規や基準に沿った主張ができない為、 小さなことをかなり大げさに書いて 自分側の正当性を主張しています。 「声を大きくして言った者が勝つ」 そう信じているのか、 誰かに指示されたのでしょうか。 建築士法 ...