住宅紛争– category –
-
戦いにくい裁判
住宅紛争これから裁判が始まる欠陥住宅の紛争。 業者側によく知っている弁護士が付いた。 これは、やりにくくて仕方がない。 欠陥住宅の訴訟を起こす方は、会社経営者や 開業医さん多く、これらの方は顧問弁護士がいたり、 会合等の仲間で弁護士の友人がいたりする。 そのため、新たな紛争でお客さんを通じ、 年間5人くらいは弁護士と知り合いになる... -
2度目の対決 懲りない業者
住宅紛争欠陥住宅を摘発。 施工した業者は以前、別の現場で私から指摘を受け、裁判へ発展。 地裁判決は、設計、工事の杜撰さが認められ設計者、業者の敗訴が確定した。 (構造金物の釘。規定のものではない) 会社に建築士はいない。 設計は外注。現場は職人に丸投げ。 現場監督も素人。 こんな体制でも、建築業は成り立つ。 建設業許可、確認、保険... -
住宅業界を揺るがすかもしれない
住宅紛争話し合いで解決できると思っていた件が、裁判へ発展することがある。 今度始まる裁判もそのパターン。 業者も一歩も引かない姿勢なので、長引きそうです。 この裁判、ある瑕疵についての判断に注目しています。 業者側が敗訴し、内容が広まれば、 住宅業界は、平常ではいられなくなるかもしれません。 内容は、タイミングを見て公表します。 -
無事解決でほっとしました
住宅紛争大手有名ハウスメーカーが造成に失敗。 当初は、自然現象を理由に修補を拒否していたが、 私が現地を見て、書類を送りつけると修補すると言い出した。 ただ、やりかえは現実的でなく、 今後現象が進行しない修補を提案してきた。 この提案を受け入れることは、かなりの妥協になる。 最悪、裁判での決着も覚悟してました。 この件について、先... -
自信過剰な専門家
住宅紛争重大な構造欠陥で裁判をやっている事件。 法違反や危険な状態は確実であり、楽に勝てると思っていたら 調停委員が業者寄りの見解を出した。 これを覆すために、その分野の構造の専門家を紹介してもらい 今日電話したら、こんなことを言われた。 ・私を知らないなんて不勉強だ。 ・私を知らないということは、構造に詳しくないだろう。 ・そん... -
裁判所の納得できない判断
住宅紛争現在裁判中の事件。 指摘している構造欠陥について、裁判所の見解に納得がいきません。 「法違反は明らかであるが、当時は法改正が浸透していなく 現状の施工でも大きな違いはないため、完全な瑕疵ではない」 修補にかなりの費用がかかるため、慎重な判断を しているようです。 法律で決めた安全基準があるなら、最低限それを守るのは 当たり... -
欠陥住宅が多い地域
住宅紛争私が受け持つ建築紛争の地域別の数。 名古屋を中心に活動しているため、 当然名古屋地裁での裁判が多い。 2番目に現在多いのは、隣の県の○○地裁。 人口比率からすると最後の方になる地域。 この地域は、私がこの仕事を始めてから今まで、 常に欠陥住宅の紛争が多い。 その原因は、個人の大工や小さな業者が多い地区で 昔のやり方で工事をやっ... -
欠陥隠蔽
住宅紛争ある重大な欠陥を発見。裁判でも瑕疵が確定。 その家は、解決できますが、同じ会社で建てた他の家は、放置されたまま。 業者は危険を承知しても、自ら申し出ることはないし、 行政は告発を受けても、公表には慎重です。 公表したことで、業者が倒産し、何も解決できないことを恐れていると思います。 今、いくつか公開されていない有名メーカ... -
大地震で欠陥が発覚する
住宅紛争東日本大震災の住宅被害情報が最近になっていろいろ出てます。 昨日、ニュースで知ったのはこれ。 http://www.jiji.com/jc/eqa?g=eqa&k=2013061100852 東日本大震災で地滑りが起き、家が傾くなどして 精神的苦痛を受けたとして、仙台市青葉区の5世帯8人の 住民が11日、土地を造成した三井住友建設と住宅メーカー の三井ホームに対し... -
裁判でのいろいろな苦労
住宅紛争昨日の岩山健一さんのブログ。 http://ameblo.jp/jikenbo100/entry-11529055424.html 書いてあることは、まさにそのとおり。 調停委員や、紛争審査会の専門委員で あきらかに現場知識の少ない人が存在する。 今やっている裁判でも、釘の種類もよく分かってない調停委員がいます。 建築は材料や工法がたくさんあるため、 一級建築士でも知らな... -
1件落着
住宅紛争すでに保証が切れている家。 ダメなのを覚悟で、検査をし、書類を業者へ送りつけた。 一昨日、依頼者からメールで報告がありました。 「書類の内容がきいたようです。業者が補修に応じてくれます」 依頼者自身の交渉で、逃げてばかりだった業者。 事の重大性、危険性を書類に書き、明快にしたことで、 責任を感じ、補修に応じたようです。 世... -
利他的な業者
住宅紛争瑕疵検査で欠陥を指摘した2つの現場。 たまたま相手業者が長年続いている工務店。 対応が正反対だったので紹介します。 A社(創業約100年) 「こんな家を造って恥ずかしい。原因はどうであれ 会社、いや最高責任者である私(社長)が個人的に責任を取ります」 B社(創業約40年) 「下請けのミスであり、責任は施工した下請け会社にある。 訴... -
真理をねじ曲げる言い分
住宅紛争ある弁護士からの回答書に 「告示に違反しても問題がない」みたいなことが書いてあった。 今まで多くの紛争を行ってきて、そんな話は聞いたことがない。 国土交通省大臣が発する告示は、法律を補完するものです。 国土交通省の担当者へ聞くまでもなく、告示は守らないといけません。 私の仕事の中で、相手の反論や言い訳を聞く時が一番嫌です... -
ゼネコン倒産
住宅紛争今週、ある中堅ゼネコンが民事再生法の適用を申請した。 負債は約140億円。 この会社は以前、会社更正法を申請しているので実質2回目の倒産。 実は、この会社が施工したマンションで、瑕疵をいくつか指摘。 話しがついて、今月下旬から修補工事をおこなう予定で、 私も立会いのスケジュールを組んでいました。 (マンションの手抜きはこ... -
紛争解決は時間がかかる
住宅紛争2ヶ月ほど前に瑕疵検査をした現場。 現在、業者と修補の折衝中で、 こちらからいろいろ指示を出して、返事待ちの状態。 施主さんは、業者の返事が遅いと不安になられています。 瑕疵検査をした結果、修補が大変な場合は 解決までに相当な時間を要します。 施主側は、簡単な修補では納得できませんし、 相手は安く簡単に済ませようとするため... -
増加傾向にあるリフォームトラブル
住宅紛争今朝の中日新聞に、 リフォームトラブルが増加している記事が出ていました。 最近では、高齢者や身障者を騙したトラブルに3件関わりました。 騙した業者は3件共、大手の会社。 大手がダメなら、無防備で安心してリフォームを頼めるところはない。 親などがリフォームをする際は、契約内容を見てあげるなど 注意を促してください。 私たちが... -
勝訴
住宅紛争10CM近く、地盤沈下した家の裁判の判決。 設計、監理した建築士の責任が認められた。 (本事件、家の沈下のイメージ) 住宅を買う時に、貯金をはたいてしまうと、 費用がかかる裁判は決心しにくい。 そんな理由などで、私が検査に入ったあと、 本人が裁判をする決心がつくまでに2年ほどかかった。 生理的な限界を超える傾斜した家に、毎日... -
最高裁判決
住宅紛争契約解除に伴う、契約金返還請求裁判 確認申請が下りていたので、 その経費を差し引いた分の契約金の返還が決定。 裁判期間は約4年半。 この事件は、工事開始前の契約解除であったため 技術的な討論はあまりなく、後半私が関与することは ほとんどありませんでした。 そんな私へ、お礼を兼ねて依頼者が内容の報告に見えました。 事件のきっ... -
裁判中の業者が破産
住宅紛争裁判中である依頼者の相手方の建築業者が破産した。 責任回避で破産したのかは分かりませんが、 現在、ホームページは閉じられ、 「只今リニューアルに向けて準備中です」となっている。 ほとぼり冷めてから社名を変えたりして再開するのでしょうか。 小規模の業者で経営者が若くない場合、 紛争になると会社を倒産させるケースが多い。 この... -
建築専門の法律事務所
住宅紛争建築紛争に特化した法律事務所があるのをご存知でしょうか? 個人ではなく、主に業者側に付くようで、 最近よく、この事務所の名前を見聞きしますし、 相手方の代理人として何度か登場しています。 中小工務店は顧問弁護士がいないので、紛争になった場合、 所属団体や建材屋さんなどから、この法律事務所を紹介されるようです。 最近、過大...