住宅紛争– category –
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希望と違う家
住宅紛争瑕疵を指摘したところで、何ともならない可能性が高いのは、 すでに保証期間が過ぎている内容。 そもそも契約にない内容。 契約にない内容とは、例えば、 営業に「地震に強い家にしてね」と伝えたが、 実際は基準法ぎりぎりの耐震性能だった。 図面や契約書には一切、その件については触れられていない。 あと3年くらいで民法が改正される。... -
業者倒産
住宅紛争またまた裁判中の相手業者が倒産した。 欠陥住宅を造る会社=倒産の確率が高い。 原因としてはいろいろ考えられます。 いい職人が逃げて、仕事を請ける職人は素人レベル。 品質が悪いため、新規受注が少ない。さらに経営が悪くなる。 利益を出すため、材料の質を落とす。 工事代金未払いの場合は、面倒。 下請け業者が代金支払いを求めてくる... -
裁判参加
住宅紛争月に数回、裁判や調停に参加します。 今日の裁判は、相手がかなり瑕疵を認めているためか、 穏やかに終わりました。 裁判に毎回出るケースと要所だけ出るケース、いろいろあります。 間隔が空きすぎますと、内容を忘れてしまうので、 適度な間隔で参加するのが良いです。 -
挑発
住宅紛争今週は現場予定と打ち合わせ、相談が多く、空の時間がほとんどありません。 週末は、続けて2件の遠方への検査が入っています。 話し合いの末、ハウスメーカーから「どうぞ、訴えてください」と 切りだしてきたときは、メーカー側は訴えられても勝てると確信している。 最近、ハウスメーカーの顧問弁護士は、建築専門の〇〇法律事務所である... -
残工事放棄
住宅紛争7月末から移動が多いです。今月も遠くの予定が一杯です。 夏休み期間中のため、道路などは普段より混みあっています。 時間に余裕をもって出かけたいです。 前にも紹介しましたが、完成時お金を払うと 残工事を放棄する現場監督がいます。 残工事、手直しがあれば、支払いを多少でも残すのが良いですが ほとんどの会社は、全額支払いしない... -
契約より性能がダウン
住宅紛争耐震等級3で契約。完成した家は耐震等級1。 (3が耐震最高等級) 業者の言い分は、 「こういた変更は業界では当たり前。 基準法はクリアしているし、問題ない」 何か不備が起きたとき、「業界の常識」だと言って逃げるケースが目立つ。 話の流れによっては信じ込んでしまう方もいる。 請負契約で契約内容通りでない施工は業界の常識ではな... -
施工者の義務
住宅紛争紛争中の事件において、基準法などに抵触しない瑕疵については、 「施工上の義務に違反していない」と主張されることがある。 施工上の義務とは何か?明快にするのは、はっきり言って難しい。 不具合があって建物の使用上支障がある。建物耐久性に影響がある。 将来的に危険な状態になる可能がある事項においても逃げてくるケースは多い。 ま... -
責任転嫁
住宅紛争先週は名神、今週は東名阪、名二環が集中工事を行っているため 電車での移動が多いです。 今日は午後から近鉄特急で三重県まで行ってきました。 急いで紛争解決をして、修理をしたい建物がある。 しかし相手(代理人)は、無責任な主張をしている。 一例として簡単にまとめました。 ・設計者に責任がある。設計図どおりの施工で、施工側に非... -
打ち合わせの帰り
住宅紛争今日は、早朝出社。4時間ほどデスクワークをして、 そのあと歯医者に行き、午前中終わり。 午後は、裁判の打ち合わせ。打ち合わせ場所は新幹線含め片道3時間の移動。 今、帰りです。 打ち合わせ一つとっても、費用が掛かります。 移動があれば、交通費もバカになりません。 きちんと造ってもらえば、いらない費用です。 明日からの週は、欠... -
5倍返し
住宅紛争月曜日から予定が一杯で時間の余裕がない中、 大きな事件になりそうな書類をまとめています。 かなりひどい、危険な欠陥住宅。原因は無知で悪意がないとしても 許されるものではありません。 この物件、仕上げ不良が多々あり、建て主が修理をするまで最終代金の支払いを拒んだ。 その間に欠陥調査をしたところ、とんでもない欠陥が発覚した。... -
瑕疵の立証
住宅紛争秀光ビルドのニュースのおかげでブログへのアクセスが多いです。 たくさんの方に是非見ていただきたい写真をアップします。 杭の位置を全て間違えて打った現場を昨年紹介しました。 いろいろ証拠を突き付けても、間違っていませんと認めないため、 本格的な立証作業に入りました。 専門業者に今回6箇所、掘らせました。 あるべき箇所に杭が... -
隣地とのトラブル
住宅紛争昨日の夕方、現場から戻ると体が冷え切っていた。 だるさも感じたため、早めに帰り、風呂で体を温めて早めに寝た。 朝、熱があったらどうしようと心配しましたが、熱はなく、 今日の現場予定を無事に過ごすことができました。 明日は1日欠陥検査。今週、現場スケジュールが多いので 今日も早めに就寝しようと思います。 最近、検査している... -
紛争サポート。今年からの方針
住宅紛争今日は名古屋での現場仕事始め。いきなり4件の予定をこなしました。 現在、たくさんの建築紛争に関わっています。 新たな問い合わせも多いです。 今年の方針として、依頼者が選んだ弁護士と組む場合、 相性が合わないと感じた場合は、早々にサポートを打ち切きるか、 弁護士をかえてもらおうと思います。 地方でも優秀な弁護士はたくさんお... -
床下の漏水
住宅紛争床下の水漏れ、雨侵入等の事案がいくつかある。 業者の言い分として 「床下は室内でないから、水があっても問題は無い」などが多い。 今日の調停での相手の言い分も 「床下に水が漏ること自体、違法でないので、修理の必要性がない」 床下に水を漏らしても、修理しなくてよいのか? 不衛生であり、カビが生える。 カビの胞子や臭いが部屋に上... -
長時間の話し合い
住宅紛争紛争の現場立ち合いをしてきました。 3時間の予定が6時間も現場に居ました。 この手の話し合いは、お互いが自分の都合の良いことをしゃべるため長くなりがちです。 裁判所で無駄な話をすると裁判官からすぐに注意を受け、 何回か続くと発言させてもらえなくなることもあります。 次の予定があるので、途中で抜けましたが、 ハウスメーカー... -
挑発
住宅紛争大手ハウスメーカーは基本的には裁判を好まない。 負ける裁判を行い、その情報が洩れることを恐れる。SNSのおかげだと思う。 そのため、明らかに悪いものは、修理に応じるケースがほとんど。 ただし保証期間が切れていると、受け付けないので 保証書をよく読んでおく必要がある。 本社の担当者や役員が出てきて「裁判所に判断してもらいま... -
デザイナーズ住宅
住宅紛争今週フジテレビで放送された欠陥住宅。 1件は大学教授の肩書がある建築家が設計した家でした。 デザインが第一で使い勝手、快適性、安全性が犠牲になっている家。 雨仕舞を考えない設計で雨漏りに悩まされている家が多い。 今年も有名な建築家が設計した家を4件ほど検査した。 4人全員が設計が悪いのではなく、施工会社が悪いと責任逃れし... -
3倍返し
住宅紛争ある国では、重大な欠陥住宅を売った場合、3倍の価格で買い戻す法律があるようです。 日本はそんな法律はありません。どちらかと言えば、 業者が責任逃れできるようになっている。 最近、3倍返してもらっても良いくらい、ひどい瑕疵がある物件の 相手側の主張を読んで、笑ってしまった。 こちらが指摘した瑕疵に対し、言い訳ができない箇所... -
脅し
住宅紛争以前、簡易裁判所から特別送達で訴訟告知書が送られてきた。 瑕疵検査後、裁判になっている相手が出したもの。 内容を簡単に説明すると、「お前にも責任があり、裁判結果次第では、 お前を訴えるぞ」という内容。 心理的に圧力をかける。裁判に協力する気を無くさせる目的だと思います。 優秀な弁護士に依頼し、反論などを準備している間に裁... -
親会社
住宅紛争親会社が他業界で有名企業である住宅メーカーがある。 子会社の不祥事を親会社がどう処理するか。 1件だけの処理であれば対応するが、商品欠陥に関することで 被害が大きくなる場合は隠蔽する傾向がある。 今度、世界でも有名なあの会社に子会社の不祥事を告知する予定。 子会社は、三菱自動車の燃費不正に似たことを行っている。 ただ、ミ...