長井のブログ
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急成長の犠牲になるもの
新築検査で入った現場。 図面がいい加減で、変更も全く反映されないため、 現場の進行を見ないと、どんなものが使われるか 分からない状況でした。 基準法を無視した変更が次々あり、 検査のたびに指摘が多く出るため、 途中で、現場監督は雲隠れ。 その後は、設計担当者を捕まえ、指示してました。 いい加減な業者ですが、急成長しているよ... -
事例672『躯体まで達している雨漏り』
こんにちは住宅検査カノムの長井です。 今朝、岡崎ICで大型トラックが横転。 大渋滞しているというニュースを聞いて、 急遽、朝一番の岡崎市の現場を2番目に入れ替えました。 明日からGW。 名古屋周辺は、四日市~鈴鹿、岡崎~三ヶ日、一宮~小牧 の渋滞がひどいため、こちら方面の検査はできるだけ 休日を避けて予定を組んでいます。 ■(1... -
耐震診断ソフト
今夜、新しい耐震診断ソフトの説明会に参加してきました。検査の仕事をしているので、耐震診断の知識は、非常に役立ちます。昼間、移動が長く疲れていましたが、集中して聞きました。前のソフトに比べると、明らかに作業量が増えた。それだけ内容が濃くなっているようです。 -
耐震等級3相当?
こんな図面表示をよく見かける。『相当』 言葉の意味を深く考えると、無責任な表示です。耐震性に対する性能表示に使うには、違和感を感じます。耐震等級3を計算によって確かめず、多分3だろうという思い込みからの表示でしょう。耐震等級は1、2、3の3段階で、3が最高。相当や簡易チェック済みという表示では、あとで計算し、性能がなく... -
事例671『コンクリート打設時の手抜き』
こんにちは住宅検査カノムの長井です。 退去した事務所は築15年超。 15年も経っていると、いろいろ劣化します。 管理会社は、経年変化したものまで 修理費用の請求をしてきた。 知識がないとやり込められます。 ■(1)今回の事例_________ 「コンクリート打設時の手抜き」 _________________ ◆写真解説... -
ビー玉の転がり
こんな質問が来ました。 「昨日、さんまのからくりTVでやっていた 芸能人の家の欠陥事例。 ビー玉が転がれば、欠陥であり、業者に修理を 要求できるのか」 (↑数年前、私が解説したニュース番組で使われた画像) 傾斜の程度が大きくなくても、ビー玉は転がります。 地盤沈下でない床の傾斜の場合、何が原因で 床が下がっているかを見極める... -
顔見知りが増えています
最近、有名メーカーの現場へ行くと 以前会ったことがある人に会うことが多い。 昨日は工事課長さん、今日は大工さん。 一回だけでなく、何回も現場で会っている人も多いです。 中には退職し、転職した先の現場で会う方もいます。 また、現場以外でも声をかけられることが、たびたびあります。 個人的な付き合いはないので、 検査がやりにくい... -
紛争はお金がかかる
先週、今週は週末でも高速道路はそれほど混んでいないです。 ゴールデンウイーク前で、遊びに行く人が少ないのでしょうか。 欠陥住宅であることが発覚し、 相手へ損害賠償を求めるための検査の問い合わせで、 被害のひどさを訴え、何とか交通費だけ、もしくは、格安で 検査ができないかという話が時々あります。 欠陥住宅をつかんでしまった... -
事例670『壁の曲がり』
こんにちは住宅検査カノムの長井です。 引っ越しも一段落。 線路のすぐ横だけあって、窓を開けると 電車の音がうるさい。 しかし、仕事中、音が気になるのは、電話の時くらい。 集中しているときでも、意外と気になりません。 ■(1)今回の事例________ 「壁の曲がり」 ________________ ◆写真解説 見てすぐ... -
職人の気遣い
現場内で大工さんが木や石膏ボードを切ると 細かい粉が出て、埃だらけになります。 当然、掃除ができない箇所に入り込めば そのまま完成します。 ↑集塵機なしの丸鋸 最近は、丸鋸などに集塵機を取り付け 木くずを吸わせることが当たり前になってます。 工事中とはいえ、清掃に気を使う会社が増えています。 大工さん以外に、外で工事をするサ... -
引越し
今日は、一日現場。仕事ができる環境をつくるため、先ほどまで、引越し後の片付けをやってました。80%くらいは片付きました。事務所の引越しで、改めて思ったこと。部屋の入り口は広い方がいい。引越し屋さんに聞くと、ドアを外さないと大きなものが入らない家が多いそうです。既製品のドア幅は、何種類かあります。普通は、客側から指示する... -
事例669『気密パッキンのずれ』
こんにちは住宅検査カノムの長井です。 明日、事務所の引っ越しです。 荷造りしたため、仕事ができる環境ではありません。 明日の午前中は、電話工事のため 電話が不通になります。 尚、電話番号の変更はございません。 ■(1)今回の事例_________ 「気密パッキンのずれ」 _________________ ◆写真解説 基礎パ... -
客を選別する業者
「クレーマー客」、「モンスター客」に対し 建築業者は、営業段階での見極めができるように 各社いろいろ思考しているようです。 契約前、知らぬ間にテストされていて 一方的に断られるお客さんが出てきたり、 裏で勝手にデータベース化され、どこの展示場へ 行っても、見積もりも出てこないなんてことになる 時代が来るかもしれません。 未... -
壁塗料
今週、事務所の引越し。クロスは全て張り替え済みで引き渡しを受けました。あまりにも、色、柄が普通なので一部、クロスを張り替えようと思い知り合いのクロス屋さんに電話したら忙しくて来月になると言われてしまった。そこで、クロスの上からペンキを塗ることにした。アマゾンで注文したら、納期が二週間かかると言われ、キャンセルし、近... -
事例668『合板の傷』
こんにちは住宅検査カノムの長井です。 忙しさが一段落しましたが、 休みたくても雑務がたまっています。 いろいろ改善したいこともあり 現場へ出なくても、やることがいっぱいです。 ■(1)今回の事例___________ 「合板の傷」 ___________________ ◆写真解説 切れ目が大量に入った構造用合板を壁に使... -
トラブルの傾向
現在手持ちの裁判物件。 大手メーカーはわずかで、95%は地元の小さな工務店。 会社の規模が小さいと、多額の修理費が出ません。 だから裁判で、損害額を多少でも減らそうとします。 小さな工務店は数が多く、いい悪いもばらけています。 数が多いだけに、見極めも難しいです。 業者を選べない建築条件付きでのトラブルも多い。 業者に対し... -
これから住宅は、買わない方がいい?
消費税の駆け込みなどで、住宅業界は忙しい。そんな時期は、購入を反対する意見も多く出てきます。この本にも、住宅購入を反対する理由がいくつか書かれています。 税務署が隠したい増税の正体 (文春新書)/文藝春秋 ¥810Amazon.co.jp住宅購入は金額が大きいのでリスクは付き物です。 大地震が来て壊れたらどうしよう。買ったあと、土地の値... -
事例667『収縮目地の不備』
こんにちは住宅検査カノムの長井です。 建築業者さんから「欠陥事例、参考になります」 というメッセ―ジをたくさんいただいています。 年間100件手掛ける業者が、間違いに気づけば 年100件の欠陥が減ります。 これからもたくさんの事例を出し続けます。 ■(1)今回の事例_________ 「収縮目地の不備」 _____________... -
代金持ち逃げ
住宅ローンは、自分の口座に銀行から振り込まれる。 原則はそうですが、銀行から直接、業者の口座へ 振り込まれることもあります。 業者への直接振り込みは危険です。 工事が終わってないのに、お金が振り込まれたら 残りの工事をしなくなった。 減額工事があったのに、返金に応じない。 などのトラブルが現実に起きています。 住宅ローンを... -
最低基準の家?
瑕疵論争になると基準法を盾にする業者が多い。 フラットや建築学会の仕様書に沿わない工事、 瑕疵保険、製造メーカーの基準に違反する工事、 また、契約内容と違う工事をしていても 「基準法には違反していない」と主張する。 過去に「基準法施行令」を、政令だから無視できると 言った業者もいます。 基準法の法律条文は、詳細なことまで書...