長井のブログ
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事例583『防火被覆未施工』
防火こんにちは住宅検査カノムの長井です。 今日検査に行った現場は、屋根に遮熱シートが施工されていました。 午前中は天気がよく、遮熱シートが太陽光を反射するので 眩しくて、じっと見ていられない。 施工する屋根屋さんは大変でしょう。 ■(1)今回の事例________ 「防火被覆未施工」 _______________ ◆写真... -
中古住宅を見分ける
その他今週は事務所にほとんど居ません。質疑などの対応がやや遅れるかもしれません。久しぶりの本の紹介。 中古住宅・マンションを正しく見分ける方法 (エクスナレッジムック)/エクスナレッジ ¥1,575Amazon.co.jp細かい内容まで、きちんとまとめられています。 普段、業務に精通しているプロであれば読むのは容易です。ただ、素人の方には若干難... -
事例582『壁断熱材の厚さ不足』
断熱材こんにちは住宅検査カノムの長井です。 今日は、やや遠方の裁判の現地確認の立会い。 工具を持ていく必要があり、車で行く方が楽ですが 東名阪が集中工事中なので電車で行きます。 ■(1)今回の事例_________ 「壁断熱材の厚さ不足」 _________________ (壁中央部、約20mmの不足) ◆写真解説 壁断熱材の... -
樋のつまり
雨漏り自宅の外壁改修も終盤。 昨日の夕方、少し早めに家に帰り職人と会話しました。 話をしていて、昨年あたりから大雨のとき、 樋がオーバーフローする原因が分かりました。 原因は、泥が溜まって、排水口がふさがれていた。 (詰まっていた部分。泥の撤去後) 最も、ひどかったのが北側。 北側は愛知県の森林公園があり、ほとんどが森。 土の飛... -
ブログの欠陥事例について
その他あるメディアの方へ情報提供していて、本ブログの内容と 私が直接説明する内容にズレがあるとの指摘を受けました。 ズレているのは、現場の設定。 なぜ、そうなるのか説明いたします。 解説文は、事実をそのまま書いてしまうと 当事者が読んだ場合に、不快な思いをさせてしまう恐れがあります。 そのため、架空の現場や職人、施主さんを、 私... -
悪徳リフォーム
検査業務中古住宅の床下に、たくさんの金物が付いていた。 見た目が頑丈な大きな金物で、いかにも耐震性に有効そう。 でも、こんな大きな金物は必要ありません。 不安を煽られて、言われるままに頼んでしまったようです。 金物をよく見ると、手抜きだらけ。 下の写真は、上部にボルトが入っていません。 次の写真は、ボルトで木を割っている。 ほとん... -
事例581『基礎内へ雨水浸入』
雨漏りこんにちは住宅検査カノムの長井です。 欠陥検査後、きちんと補修が出来たか、 確認へ行くことがあります。 もともとの業者のレベルが低いため 一回でOKが出るケースはあまりありません。 本当は、違う業者で直したいところですが、 コストの件もあり、それは難しいです。 ■(1)今回の事例________ 「基礎内へ雨水浸入」 ___... -
コンロまわりの出火
防火今朝の中日新聞に、台所などの壁の内側からある日突然、 出火する「低温着火火災」のことが書いてありました。 新聞の記事によると、低温着火は、熱を加え続けられた 木材の水分が蒸発・乾燥して炭化し、突然燃え上がる現象で、 ガスコンロなどの熱源が近いと起きたりするとある。 未だにガスコンロまわりに合板を施工している現場を見ます。... -
雨の躯体組み立て
躯体構造今日、名古屋はたくさん雨が降るみたいです。 この時期になると、施主さんが気にすることが「工事中の雨」。 「鉄骨だから濡れても大丈夫」 「断熱材はシートに覆われているので、中まで濡れない」 などと理由つけて、 大手ハウスメーカーは、雨でも躯体を組み立てることが多い。 たぶん、工場やトラック、組みたて職人のローテーションを 狂... -
事例580『基礎を切断』
コンクリート、かぶりこんにちは住宅検査カノムの長井です。 梅雨入りしたようです。 今週は、雨で予定が動く現場が多い。 週末の予定がかなり変わりそうです。 ■(1)今回の事例_________ 「基礎を切断」 _________________ ◆写真解説 完成後に基礎を切断した。 鉄筋を切ることもよくないが、かぶりも足らない。 (30mm必要... -
適当な基礎の人通口
躯体構造基礎には人が通るための「人通口」がある。 人通口は基礎の大きな開口であり、構造的な弱点となる。 2階建ての住宅の基礎は構造計算が不要。 瑕疵保証会社も、人通口までは審査していない様子。 つまり、業者任せであり、きちんとした基準がうたわれていないため、 適当に設けられ、鉄筋の補強もずさんに施工されていることが多い。 フラット... -
事例579『防湿フィルムの破れ』
断熱材こんにちは住宅検査カノムの長井です。 当社は3月決算のため、納税は5月、11月。 今日、銀行に税金を払いに行ったら、 駐車場も入れないくらい超混雑。 窓口でしか払えないので、並ぶしか選択肢はありません。 明日25日が土曜なので、混んでいたようです。 日にちをよく考えて行けば良かったです。 ■(1)今回の事例________ 「防湿... -
自宅の外壁改修
その他今週から、築10年の自宅の外壁を改修しています。 自宅は外壁の仕上げ材を2種類使っています。 高い方はまだ大丈夫でしたが、安い方の塗料の劣化が激しく 今回まとめて改修をする決心をしました。 足場をかけて新たに気づいた劣化は、 ・樋の退色がかなり進んでいる ・破風(屋根の外周部の部材)のシーリングの切れ ・外壁材の浮き 数ヶ... -
基礎のひび割れを減らす
コンクリート、かぶりコンクリートのひび割れを減らすには、 ・生コンの水分を減らす。 ・打設時に余分な水を抜き、きちんと締め固める。 生コンの水分量は指定できます。 下の写真で「水」と記載があるところが、単位水量(kg/m3)。 いろんな文献を読むと、ひび割れを防ぐには174以下が理想のようです。 この写真は170なのでよい。 さらにスランプが15(生... -
事例578『シーリング切れ』
雨漏りこんにちは住宅検査カノムの長井です。 昼食等の時間もないくらい、今日は現場予定がぎっしり。 出かける前に自宅で書いています。 ■(1)今回の事例________ 「シーリング切れ」 ________________ ◆写真解説 外壁シーリングの切れ。1,2階のジョイント部。 ここはシーリングが切れやすく、水切りでおさ... -
基礎のトラブル(気泡)
コンクリート、かぶり基礎表面の気泡の多さが、もめごとになるケースがある。 実質的な影響はないとしても、素人が見れば、 断面が欠損し、耐力的に弱くなるイメージ。 見た目が悪く、手抜きされた気分になる。 この気泡、コンクリート打設時に手を加えれば、少なく出来ます。 写真のようなドリルで型枠表面をなぞれば、気泡が抜けます。 写真は「ミサワホーム」... -
生コン受け入れ検査
コンクリート、かぶり写真は生コンの受け入れ検査。 現場にて、生コン車から生コンを取り、 圧縮試験用のテストピースの製作と、 かたさ(スランプ試験)、空気量、塩分量を検査する。 大手を除くほとんどの業者は実施していません。 最近は大手でも、コストダウンから省略する会社も増えています。 この試験でNGが出ることは稀ですが、 コンクリートの品質を確か... -
事例577『構造用合板 釘の不備』
構造用面材こんにちは住宅検査カノムの長井です。 冷暖房を使わない5月と10月は、一番快適な時期です。 しかし、車の中や現場は別。 今の時期、長袖の作業服は暑く、半袖はまだ早い気がするなど、 現場での服装に困ります。 ■(1)今回の事例_________ 「構造用合板 釘の不備」 _________________ ◆写真解説 構造用... -
今でも、法、基準違反を多く指摘しています。
検査業務先日検査に行った現場。 細かなところで、基準が守られてない施工がいくつかあった。 (外壁構造用合板の2階床付近のジョイント。 変位の影響を避けるためのクリアランス (基準では6mm以上)が取られていない) 私の指摘を受け、業者は「そんなの言われたことがない」 と反発するケースが多い。 言われたことがないという相手は、 民間検査... -
事例576『外壁通気口欠落』
結露こんにちは住宅検査カノムの長井です。 今日の午後、雨漏り調査に行ってきました。 当社へ来る雨漏り依頼は、業者がお手上げの難しいものばかりで、 いつも、検査は緊張します。 今回は、案外早く原因をつかめました。 事務所に戻り、ほっとしています。 ■(1)今回の事例_______ 「外壁通気口欠落」 _______________...