長井のブログ
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利他的な業者
住宅紛争瑕疵検査で欠陥を指摘した2つの現場。 たまたま相手業者が長年続いている工務店。 対応が正反対だったので紹介します。 A社(創業約100年) 「こんな家を造って恥ずかしい。原因はどうであれ 会社、いや最高責任者である私(社長)が個人的に責任を取ります」 B社(創業約40年) 「下請けのミスであり、責任は施工した下請け会社にある。 訴... -
太陽光発電の将来
その他大手や有名メーカーの新築住宅の屋根には、 かなりの確率でソーラーパネルが設置されている。 自動車充電用のコンセントも付いている家も多くなった。 将来、自然エネルギー発電や電気自動車が主流になる。 私もこの本を読むまでは、そう思ってました。 アメリカの世界戦略に乗って、日本経済は大復活する!/東洋経済新報社 ¥1,575Amazon.co.... -
見えない箇所は手を抜かれやすい
検査業務高所など、普段の目線で見えない箇所は手を抜かれやすい。 写真はキッチンのレンジフード上。 クロスが真っ直ぐ切られていなく、一部で下地が見える。 掃除をする時は見える箇所。 手を抜いていい場所ではありません。 完成時のチェックでは、1Mくらいの脚立があると 高いところもチェックできます。 住宅検査カノムの スマートフォンサイト... -
事例568『アンカーボルト ナット欠落』
アンカーボルトこんにちは住宅検査カノムの長井です。 今日は移動の多い1日でした。 朝、給油まで300KMもあるから、 今日はガソリンを入れないでいいと思っていたのに 帰りの高速道路で給油ランプが付いた。 満タンで700Km以上走るのに、 週2回は給油しています。 ■(1)今回の事例_________ 「アンカーボルト ナット欠落」 _________... -
真理をねじ曲げる言い分
住宅紛争ある弁護士からの回答書に 「告示に違反しても問題がない」みたいなことが書いてあった。 今まで多くの紛争を行ってきて、そんな話は聞いたことがない。 国土交通省大臣が発する告示は、法律を補完するものです。 国土交通省の担当者へ聞くまでもなく、告示は守らないといけません。 私の仕事の中で、相手の反論や言い訳を聞く時が一番嫌です... -
鉄筋探査の精度
検査業務鉄筋探査は、非破壊で鉄筋の位置や距離、径を調べる機械。 非破壊ゆえに、本当に正常に動いているか気になります。 写真はテストブロック。 作業時に機械が正常に動いているか判断できます。 これで確認すると、いつも誤差なし、もしくは1mmの誤差。 機械の正確さに驚きます。 あとは、使い方が正確であれば、精度が高い検査ができます。 ... -
事例567『鉄筋切断』
躯体構造こんにちは住宅検査カノムの長井です。 今週は現場スケジュールにやや余裕があるため、 事務所でやらないといけない仕事をピックアップしてみました。 相当な量があり、どれから片付けるか順位を付け、 今週中に終わらせようと思います。 ■(1)今回の事例________ 「鉄筋切断」 ________________ ◆写真解説 ... -
冬でも、加湿ではなく除湿が必要
結露今年の冬も、何件か結露の相談受け、 今くらいから対策工事に取り掛かります。 結露対策は、水蒸気量を減らすか、温度差を無くす。 どちらか、もしくは両方を考えます。 温度差をなくす内窓の施工は費用が高額になるため 除湿機で湿気を取る方法が人気です。 冬場は加湿するのが常識だと思っている方が実に多い。 隙間風が多く、寒い家なので... -
長年放置された雨漏り
検査業務業者が小手先の修理しかしないため 新築から10年以上、雨漏りが止まらない家。 私が検査に入り、業者の非を指摘。 ようやく根本的な補修に着手し、壁をめくると、 あちこちで躯体が腐朽していた。 (躯体の木が腐り、ボロボロになっている) 依頼者は、私に知り合うまでに非常に苦労をしたと言ってました。 どこへ相談していいか分からないし... -
10年点検
検査業務今年の夏で10年を迎える家の点検をしてきました。 はしごや脚立を使い、外壁の高所の隅々も確認。 結果、下からでは分からないシーリングの切れを発見。 その他、外壁の割れ2ヶ所、外壁の浮き2ヶ所を発見。 シーリングが切れると、外壁内に雨水が入ります。 内部に防水紙があるので通常、躯体内へ入ることはありませんが、 防水紙の施工が悪... -
事例566『間柱 未固定』
躯体構造こんにちは住宅検査カノムの長井です。 現在、A3カラーレーザーとA3インクジェット、 2台のプリンターを使っています。 今週、カラーレーザーの主要部品交換サインが出ました。 6年くらい使っているので、買い替えも検討。 新品の価格を調べたところ、交換部品代と同じくらいでした。 今回、部品を交換しても、次、また違う部品の寿命がく... -
ゼネコン倒産
住宅紛争今週、ある中堅ゼネコンが民事再生法の適用を申請した。 負債は約140億円。 この会社は以前、会社更正法を申請しているので実質2回目の倒産。 実は、この会社が施工したマンションで、瑕疵をいくつか指摘。 話しがついて、今月下旬から修補工事をおこなう予定で、 私も立会いのスケジュールを組んでいました。 (マンションの手抜きはこ... -
新築マンションを買ってはいけない?
その他今朝、読んだ本を紹介します。 現役・三井不動産グループ社員が書いた! やっぱり「ダメマンション」を買ってはいけない/ダイヤモンド社 ¥1,470Amazon.co.jpいい新築マンションを、自分に有利な条件で購入するのは大変。 マンション購入に際し、いろいろ注意点が書かれています。業界で働いている私でも、実行するには大変だと思いました。 ... -
事例565『鉄筋の結束不備』
躯体構造こんにちは住宅検査カノムの長井です。 中央道の終点、小牧JC近く。 数キロに渡り、両側に桜の木があります。 昨日、現場の帰りに通った際、満開の桜を見ることができました。 ■(1)今回の事例_________ 「鉄筋の結束不備」 _________________ ◆写真解説 主筋と補助筋が離れている。 正規の状態ではな... -
検査会社のスタッフの条件
その他買ってから1年くらいのスマホの調子が悪く、 昨日、ドコモのアンドロイドからauのアイフォンへ変えました。 アンドロイドからアイフォンへの移転、設定は結構面倒。 半日くらい時間をかけてしまいました。 新しい年度が始まりました。 当社は今月、新規の検査アシスタントを募集します。 (働く時間などは希望に沿います) 外注の建築士など... -
住宅ブームの弊害
検査業務昨日検査に行った現場で、職人と話をして感じたこと。 仕事が他でもたくさんあるから、 ・さっさと効率よく現場を終わらせたい。 ・儲けられるときに儲けておきたい。 最近は、職人の立場が強くなりつつある。 元請は職人がいないと、建物が完成しないため 下手に出ざる得ない状況にあります。 こんな状況ですと、手抜きや欠陥が増えるでしょ... -
事例564『壁断熱材欠落・・・マンション』
断熱材こんにちは住宅検査カノムの長井です。 3月決算で追い込みの現場も多いようです。 当社も法人設立が4月だったため、3月決算。 建築関係は3月末が忙しいので、 今考えると、4月などにしておけばよかったと思います。 ■(1)今回の事例_________ 「壁断熱材欠落・・・マンション」 _________________ ◆... -
まだまだ出てくる 偽一級建築士
その他新たに7名の非一級建築士による一級建築士詐称があったことを 国土交通省が、おととい公表しました。 最初の発覚のニュースから、皆が疑うようになり 照合がすすんでいるようです。 詐称が多い背景として、以下のことが考えられます。 ・一般の人は、能力に関係なく一級建築士という肩書きを信用する。 ・一級建築士の数は、他の国家資格に比... -
外出が続く時のメール対応
その他昨日、今日、ほとんど1日中外出。今もまだ新幹線で名古屋に帰る途中です。 外出が多くても、メールは全てスマートフォンに転送しているので、随時目を通しています。 検査を依頼していただいた方は、相談フリー。外出先でも、長文にならなければ早めに返事を書きます。 Android携帯からの投稿 -
事例563『構造金物 取り付け位置の不備』
構造金物こんにちは住宅検査カノムの長井です。 <耐震強度偽装>行政責任を認めず 最高裁判決 予想どおりの判決が今日出ました。 「建築物の安全性は一次的には建築士が確保すべきだ。 自治体は、建築士が義務に従っている前提で審査する」 業者がよく口にする 「確認申請、中間、完成検査があるから欠陥の心配はない」 という話を信用してはいけな...