長井のブログ
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現場事故をよく耳にします
検査業務監督が吹き抜けから落ちた、職人が足場から落ちたなど 最近、現場での事故をよく耳にする。 怖い足場や、吹き抜けに手すりがないなど 検査に行くと、危険な箇所をたくさん目にします。 安全対策にお金、時間をかけてられないのでしょう。 現場は「安全第一」 こんな看板を出している現場が多いですが、 本音は「利益」や「工期」が第一でしょ... -
事例547『制震装置のビス抜け』
構造金物こんにちは住宅検査カノムの長井です。 今日は午後に検査が集中。 各現場、いろいろ問題があったので、 予定より、かなり時間が食い込みました。 検査に行って指摘がないと楽ですが、 そんな現場は、わずかしかありません。 ■(1)今回の事例_______ 「制震装置のビス抜け」 _______________ ◆写真解説 制震装... -
先週は基礎のレベル不良、壁の倒れを指摘
検査業務躯体構造検査などで水平、垂直を測定する。 (レーザーを使い水平を測定する) 測定の結果、問題があるケースは 水平精度で100件中1件くらい。 垂直精度は50件中1件くらい。 確率としては少ないが、傾斜は、あとあと直すことが 困難なため、検査で必ず計測を行います。 先週の検査では、壁の倒れと、 基礎の水平精度の悪さを指摘しま... -
低炭素住宅
その他昨年末「低炭素住宅」の認定制度が始まった。 まだ業界内でもあまり認知されていませんが、 長期優良住宅のように、徐々に広まっていくでしょう。 40年後の世界を予想した本に、 CO2削減は重要な課題になると書かれています。 2052 ~今後40年のグローバル予測/日経BP社 ¥2,310Amazon.co.jp 今後、低炭素住宅はハウスメーカーを中心に 標準仕... -
事例546『構造金物のビスの不備』
構造金物こんにちは住宅検査カノムの長井です。 ある業者の担当者で、とてもいい加減な人がいます。 現場の工程をほとんど把握していなく それを信用し検査に行くと、出戻ります。 スタッフには、文句を言うのではなく 自分から予定を確かめないとダメだと言っています。 自己防衛は何事においても大事です。 ■(1)今回の事例_______ 「構造... -
責任転嫁
その他「住宅瑕疵担保保証」 業者にとって、都合がいい存在のようです。 これから工事が始まる施主に対しては 「保険会社の検査があるので、欠陥の心配は要らない」といい、 欠陥住宅で、もめた場合には、 「保険会社の検査は合格。だから欠陥ではない」という。 先日も工事写真を見て、あきらかに間違っている 基礎の施工を指摘したら、弁護士から... -
サンゲツ 下請け代金不当減額
その他インテリア専門商社最大手のサンゲツが代金を不当減額 5億円超、下請法違反 というニュース。この業界では珍しくない。 当社でも、検査の結果、業者が料金を支払うケースもある。 今まで2度ほど、こんなことがありました。 注文書が送られてきて、その金額どおり請求をしても 振り込まれる金額が少ない。 理由を聞くと、安全協力費など何ら... -
事例545『基礎断熱材の寸法不足』
断熱材こんにちは住宅検査カノムの長井です。 今日検査に行った現場の大工さんが この現場が終わったら、しばらく暇だと言っていました。 住宅メーカーは今、忙しいはずですが いつもと変わらないか、暇な業者もいるようです。 お値打ち感がある。省エネに優れている。 そして宣伝を上手に行っている会社が 忙しくしているように感じます。 ■(1)... -
損は誰もが嫌う
ブログ「構造的には当初より弱くなりますが、 基準法をクリアしているので大丈夫です」 欠陥の補修工事内容の検討で、安易な補修案を提示した時に よくある相手側からの発言。 特に普段お客と接することがない、下請けの建築士から聞くことが多い。 業者のミスで起きたこと。施主としては、性能が下がることを 簡単には了解できません。 先日読んだ... -
大手ハウスメーカーの基礎
検査業務月曜日は大和ハウス。 昨日は大成ハウジング。 今日はミサワホーム東海の基礎の検査に行ってきました。 3社とも、指摘なし。 特に大成ハウジングは、かなり複雑な配筋内容にも関わらず きちんと出来ていました。 大手ハウスメーカーは、鉄筋を工場で組み立てて来るため 径やピッチの間違いは、ほぼありません。 また、指摘を受けやすいかぶ... -
事例544『基礎下に廃材を捨てられた』
その他こんにちは住宅検査カノムの長井です。 正月休み明けのバタバタが、ようやく一服しそうです。 歯医者(定期的なケア)や、散髪なども 時間を作って行って来ようと思います。 ■(1)今回の事例________ 「基礎下に廃材を捨てられた」 ________________ ◆写真解説 基礎底に建材のゴミを隠した。 材料分析は... -
新しいものは不具合が出やすい
その他ボーイング787のトラブルが相次いでいます。 新しいものは実際に動かしてみて、いろいろ不具合が分かるようです。 建築も同様です。 高層ビルで新技術で施工したら雨漏りがひどいとか、 割れない塗り材のはずが、ヒビだらけなど 昔から新しい工法、材料での不具合は相次いでいます。 最近では、結露、カビ、雨漏りなど、 メーカーが想定し... -
最近、現場で気づいたこと
検査業務ここ最近の検査で気づいたこと。 それは、若い大工さんの現場は、清掃がきれいな確率が高い。 つい先日も、室内で50代の大工さんが材料を切っていましたが 丸のこに集塵機が付いていないため、現場中、粉塵だらけ。 (集塵機付きの丸のコ) 材料の整理もいまいちで、 仕事の精度を見るとやはり、丁寧さは感じませんでした。 現場を汚さない... -
事例543『基礎パッキンの結露が原因で土台がカビた』
結露こんにちは住宅検査カノムの長井です。 明日の1件目は早朝に家を出て、電車で現場へ行きます。 そのあと、1時間くらいまた電車で移動し、次の現場へ入ります。 移動時間が車より電車の方が早く、検査道具が少ない場合は、 電車を選ぶこともあります。 ■(1)今回の事例__________ 「基礎パッキンの結露が原因で土台がカビた」 _... -
検査をするのに最悪の天気
検査業務今日の午前中は大雨+強風。 長靴を履き、カッパを着て、傘をさしての検査。 傘をさしていても風が強く、カメラが濡れるため こんな写真ばかりになってしまいました。 (レンズが濡れていて、一部がぼやけている) 手が動かなくなるなど、寒さも半端ではなかったです。 立ち会った監督さんたちも、早く検査を終わって欲しそうな表情でした。 ... -
エコハウスのウソ
その他以前、大きな窓+吹き抜けがエコだという工務店の社長がいました。 かなり自信げに言っていましたが、これを否定する本に出会いました。 エコハウスのウソ/日経BP社東京大学準教授 前 真之 著 ¥2,100Amazon.co.jp勧められるままにエコ計画を進め、実際住んでみて 言っていたことと違う、というトラブルが最近多くなっています。 今後、エ... -
自主検査をきちんとしているメーカー
検査業務3連休、全て仕事です。 しばらく予定がたくさん入っています。 今日検査に行った現場。 床下や屋根裏なども検査しましたが、重大な指摘はゼロ。 自主検査をきちんとしているようで、 ナットには締めつけを確認する印がマーキングされていたり、 補修済の箇所がいくつかありました。 ここは、ローコストメーカー。 家の値段は安くても、自主... -
事例542『基礎の結露が原因で土台がカビた』
結露こんにちは住宅検査カノムの長井です。 役所の耐震診断を行っているため、 このところ耐震改修の相談をよく受けます。 昨日は2件実施、今日は1件予定があります。 多い相談内容は 「改修と建て替え、どっちがいいか」 金銭的に見れば圧倒的に改修ですが、 改修方法や、その方の状況、居住性、耐久性などを考慮すると、 一概に改修が絶対に... -
住宅メーカーが忙しくなってきた
その他アベノミクスへの期待、消費税UPによる受注増の予想、 日経平均に連動。いろんな要因からだと思いますが、 住宅メーカーや分譲業者の株価も軒並み上がっています。 (積水ハウスの株価チャート 昨年11月~現在) ※ちなみに私は住宅、建設関連の株は所持していません 年々、新築の仕事が右肩下がりに減っていく中、 ひさしぶりに業者にとって... -
除染手抜き問題
その他除染手抜き問題がこのところ報道されている。 落ち葉を川へ流す。洗浄した水を側溝へ流すなど 最終処理で手を抜いているようです。 手抜きの理由について報道される内容を見ると ・元請けの監督の指示。 ・「はやく作業を終えろ」と追い立てられ、それに抗すれば、 仕事を干されないまでも仲間うちから孤立してしまうから仕方なしに行った...