長井のブログ
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耐震工事補助金
その他昭和56年以前に建てられた木造住宅の耐震診断を 行政が推進し、今でも行われています。 診断料は無料。 診断後、改修工事を行う場合は最大90万円補助金が出ます。 (市町村により多少金額が違います) 補助金が最大60万円から90万円に上がってから 毎年申し込みが殺到し、抽選などで対象者を決めている。 ここまでは、行政の期待どお... -
良いことなのに長続きしない
その他建築業者が自ら現場品質を上げる確実な方法として 専属の検査会社を作り、高い検査レベルを要求することがあります。 この方法はすでに何社かのメーカーで実現されて その効果は、感じているようです。 しかし、途中で止めてしまう会社もあります。 やめる一番の理由はコスト。 棟数が多ければ多いほどトータルでのコストはかさむ。 例えば検... -
事例532『擁壁の傾斜』
擁壁こんにちは住宅検査カノムの長井です。 週末は予定が結構つまります。今日の行動を紹介しますと、 朝一番は、事務所から1時間半かかる碧南市の現場へ。 その後また1時間かけて豊田の現場へ。 午後一番、名古屋地裁へ行き、ようやく事務所に戻りました。 今からは、尾張旭市役所で打ち合わせしたあと 名古屋市内で打ち合わせ。 事務所に戻る... -
珍しい建材
その他たくさんの現場を見ていますが、初めて見ました。 「先付、巾木」 (白い部材が巾木 岐阜県 森住建さんの現場) 普通は、石膏ボード施工後に取り付け。 これは、先に巾木を取り付け、石膏ボードを上に置くように施工。 巾木を取り付ける釘が見えないなどのメリットがあります。 床の不陸や石膏ボードのカットなどに気を使うため、 全体的... -
矛盾
検査業務某瑕疵保険会社のアルバイト検査員の指示に疑問を感じた。 「基準法に記載されて無く、会社の検査基準にもありませんが、 私的な意見としてここに鉄筋を足してください」と言ったあとに 「かぶりが取れていない箇所がたくさんありますが 施工上仕方がないので、これはOKにします」と言った。 (かぶり6CM必要なところ、3CMでもOKにしていた... -
事例531『屋根の結露』
結露こんにちは住宅検査カノムの長井です。 今朝は寒かったです。 それなのに朝一番の現場は業者が40分も遅刻。 その間、外で待っていました。 午前中の予定の遅延は、そのあとの予定が狂います。 合間の余裕時間が無くなり、1日バタバタしました。 ■(1)今回の事例________ 「屋根の結露」 ________________ ... -
忙しくなると品質が下がる
検査業務ある名古屋の上場企業。品質が安定してきたと思っていた。 しかし、近年着工数が増加し、職人不足なのか品質の低下を感じます。 先日検査した現場も、プロの職人の仕事とは思えない出来。 多くのメーカーで今、基礎屋、大工さんなどが不足しています。 建物を完成させることが第一優先だから、 下手な職人でも仕方なく使うケースが、今後も増... -
事例530『コンクリート充填不足』
コンクリート、かぶりこんにちは住宅検査カノムの長井です。 欠陥事例は毎週火、金発行しています。 昨日は夜遅く発行するつもりでしたが 頭がボーとしていたため、やめました。 ■(1)今回の事例________ 「コンクリート充填不足」 ________________ ◆写真解説 ちょっと特殊な基礎。 打継ぎ面でコンクリートが入っていない箇所が... -
3連休
その他今年もあと1ヶ月と少し。 今日は予定変更等で午後の現場予定が無くなったため、 半年前から手付かずだった 家の用事を半分済ませることが出来ました。 遊び以外、空いた時間でやりたいことはいろいろあります。 買って読んでない専門書の山も 少しづつ片付けようと思います。 ↑計算や演習等の本は結構好きです。 住宅検査カノムの スマート... -
基準を知らない業者
検査業務それでよく建築屋をやっていると思うくらい 技術系の社員全員が基準を理解していない会社があります。 こちらが指摘を出すと、その意味が全く理解できない。 是正なども、いちいち私が図を書いて説明しています。 現行の確認、検査制度で、無知は改善しません。 施主がきちんと検査をする第三者を立てるか、 業者が勉強するしかありません。 ... -
特殊検査機械
その他購入して2年目の鉄筋探査機が昨日故障し、早速修理に出しました。 修理費は約20万円弱。 見た目と違い、高額で精密な英国製の機械。 故障すると、修理費も高いです。 200万円近くする赤外線サーモグラフィーカメラも、 メンテや修理費が高額。 販売会社が言うには、 これら高額特殊機材は耐用年数も5~7年ほどらしいです。 検査代が高... -
事例529『ますの沈下 2』
設備こんにちは住宅検査カノムの長井です。 耐震補強計画の相談を受けた。(セカンドオピニオン) 知人の建築士に相談したら、仕事欲しさが見え見えで 安易な事をばかり言うので、真実を確かめたかったようです。 工事してからおかしいと思っても手遅れな場合がほとんど。 事前に気がつくことが大事です。 ■(1)今回の事例________ 「... -
契約後に態度が豹変する会社
検査業務昨年、共同通信社さんに記事にしてもらった話があります。 (実際の記事) 左下の内容は、業者が契約後、態度がかわり、 横柄な対応を取ったため契約解除した話。 また、同じ会社の別の社員が不誠実な対応をしてきた。 ここは、上場企業でありながら、品位のない社員が時々いる。 そうかと思えば、非常にいい感じの人もいたりして 結局は会社... -
基準法は都合のいい法律?
その他気がついたら、もうこんな時間。 明日も忙しいのでそろそろ帰ります。 建築基準法は欠陥であることを証明するのに重要な法律ですが、 ときに欠陥を造った業者側の味方もする。 具体的に言いますと、 欠陥の現象が明らかでも 「基準法に記載がないから欠陥ではない」とか 「基準法は行政法規であり、主に建築主事による建築確認の基準だから ... -
事例528『ますの沈下』
設備こんにちは住宅検査カノムの長井です。 先ほど19時過ぎ、事務所に戻りました。 朝から現場に出っぱなしだったので 書類がたまります。 ■(1)今回の事例________ 「ますの沈下」 ________________ ◆写真解説 地盤が弱いため、汚水ます下部が沈下した。 排水管の途中が折れたり、勾配が変わると排水が詰... -
無知な業者が減らない
検査業務今日は鈴鹿→名古屋→大垣市と移動し、疲れました。 これを書いたら、帰ろうと思います。 未だに階段下に断熱材を入れない業者がいる。 確実に件数は減ってはいますが、ゼロにはなってないようです。 (今年築。階段裏や側面が冷気にさらされる。 外壁の防火被覆もなし) 勉強しない業者、職人は、知識が古いままですし、 基準を知らなくて、間... -
新規に加わった基準(フラット仕様書)
躯体構造10月に発売されたフラット仕様書24年版 今回、少しですがいろいろ詳しい記載が加わっています。 当社の検査で、すでに指示していた内容がほとんどですが、 遵守することでより安全な建物になります。 少し専門的ですが、参考になると思いますので紹介します。 基礎の部分での新しい記載を、今回は2つ紹介します。 1、柱の短期許容応力に応... -
事例527『外壁塗厚不足』
仕上げこんにちは住宅検査カノムの長井です。 今日行った現場で、職人さんが施工の納まりを聞いてきた。 この方、行く会社ごとに指示が違うことに、 いろいろ疑問を感じているようです。 おかしいと思っても、元請け業者に対しては意見できないので、 我々のような施主依頼の検査員に現場で会えるのは、 都合がいいと言ってくれました。 ■(1)今... -
工程どおりでない現場
検査業務今日検査に行った現場は、 とても検査ができる状態ではなく、出戻りました。 担当者が現場の進行をきちんと把握してないのが原因。 住宅の現場は、現場監督が常駐しません。 メーカーによっては監督が現場へ行くのは週1、 いや2週間に1回というメーカーもあります。 私がハウスメーカーにいた頃は、 現場へ全く行かない先輩の現場監督もい... -
室内の湿度に悩むシーズンが来ます
その他冬場室内が湿気て結露がひどい家。 これと反対の、乾燥しすぎる家。 どちらの家も多く存在します。 ちなみに我が家は、後者の乾燥しすぎる家。 広いリビングや家中の湿度をコントロールしようとすると、 家電の除湿機、加湿器はあまり役に立ちません。 昨日の新聞に載っていたダイキン工業の調湿できる換気システム http://www.daikin.co.jp/...