長井のブログ
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事例524『コンクリート爆裂』
こんにちは住宅検査カノムの長井です。 昨日検査に行った大手メーカー2社とも、 監督さんが転勤により交代。 大手でも転勤がほとんどない会社もあります。 どちらが会社や現場にとっていいのでしょうか。 ■(1)今回の事例________ 「コンクリート爆裂」 ________________ ◆写真解説 築20年超の建物。コンク... -
キクイムシ対策済合板
ヒラタキクイムシの被害にあった家を 今までに3件ほど扱ったことがある。 この虫は木を食べるため、シロアリ同様タチが悪い。 駆除方法はあるが、完全に死滅させることが難しく、 毎年、活動期に駆除を行う必要がある。 シロアリと違い室内に薬剤をまくため、駆除は大変です。 今日検査に行った現場で、こんな合板を見た。 万が一のことを考... -
裁判中の業者が破産
裁判中である依頼者の相手方の建築業者が破産した。 責任回避で破産したのかは分かりませんが、 現在、ホームページは閉じられ、 「只今リニューアルに向けて準備中です」となっている。 ほとぼり冷めてから社名を変えたりして再開するのでしょうか。 小規模の業者で経営者が若くない場合、 紛争になると会社を倒産させるケースが多い。 この... -
事例523『基礎の沈下ひび割れ』
こんにちは住宅検査カノムの長井です。 今日は愛知県の西端、愛西市へ行ってから さらに西へ150KMほど移動し大阪へ。 このくらいの距離ならあまり遠い印象はありません。 ■(1)今回の事例________ 「基礎の沈下ひび割れ」 ________________ ◆写真解説 基礎のひび割れ。 コンクリート打設時の手抜きにより沈... -
建築専門の法律事務所
建築紛争に特化した法律事務所があるのをご存知でしょうか? 個人ではなく、主に業者側に付くようで、 最近よく、この事務所の名前を見聞きしますし、 相手方の代理人として何度か登場しています。 中小工務店は顧問弁護士がいないので、紛争になった場合、 所属団体や建材屋さんなどから、この法律事務所を紹介されるようです。 最近、過大... -
セミナーの反省
他人の失敗を知ることでミスを防ぐ。 昨日のセミナーでは、新しい紛争事例をいくつか紹介しました。 私がこの仕事を始めた最初の頃、 建築裁判のいろんな内容に違和感を感じました。 常識的に判断されているものと思いきや、 意外とおかしいなという感じのものが多かった。 当然、裁判に関わっていない人はそのあたりを知らない。 もう少し、... -
セミナー
あと20分くらいでセミナー開始。 準備不足だったから、直前でチェックしてます。 Android携帯からの投稿 -
事例522『擁壁の沈下』
こんにちは住宅検査カノムの長井です。 昨日、診断に行った戸建の借家は、住人が床下を見ることを拒否。 説得しても、どうしてもダメだというので 大家さんへ説明し、見ずに帰ってきました。 たぶん何か大事なものが隠してあるのでしょう。 殺人事件でも床下は死体を隠すのによく使われます。 人目につかない場所だけに、いろんな利用価値が... -
内装制限の細かい規定
換気扇フードなどを固定する目的で、 キッチン前の壁下地に合板がよく施工されている。 キッチンは火気使用室にあたり内装制限がかかる。 合板上に不燃のキッチンパネルを張るので 防火上、問題なさそうですが、 パネル製造メーカーの資料を読むとそうではない。 キッチンパネルは、パネルとパネルの間を少し隙間をあけて 施工するため、この... -
許される範囲?
先日、約5CMの断熱材の隙間を指摘した。 (赤矢印部 断熱材がない) これに対し大工さんは、 「細かいですね。このくらいはいいでしょう」と言った。 うるさく言われないと、きちんと施工しない職人もいます。 普段、誰からも注意を受けないので許容範囲が広くなるのでしょう。 当然、直していただきましたが、 隙間はできるだけ無くす努力... -
事例521『省令準耐火構造の施工間違い』
こんにちは住宅検査カノムの長井です。 今週は現場の予定が一杯。 さらに、書類の締切が4つと、 週末に裁判があり、目を通す書類も膨大にある。 そしてさらに、土曜日は建築士会主催のセミナー。 今回も満員なので、皆さんの期待は大きいでしょう。 きちんと準備しないといけません。 こんな時に、待たせることができない急な依頼がいくつか... -
いつまでも話がつかない
業者と施主の揉め事に関わることが多い。その中で一番困るのが、話が整理されていない事例。争点がずれているためか同じ話を双方が繰り返し、時間だけ無駄に過ぎる。調停などでは、瑕疵ごとにお互いの主張を表にする。これは当事者にも分かりやすい。バラバラに書類を出し合うより一度表にまとめてみることをお薦めします。住宅検査カノムの... -
普通、コストをかければ良いものができる
工業化住宅の現場は、かなり省力化されている。 そのため、職人が技量を見せる箇所は少ない。 ただ、まわり階段などは現場で手加工するようで 腕の良し悪しが出る。 完成検査に行った大手ハウスメーカーの現場。 やはりこの箇所の施工がイマイチ。 あら隠しのため隙間にシーリングが雑に打たれていた。 ここのメーカーの売値は高額。 一般的... -
いつ改善するんでしょうか。保険の検査
(以下文章に出てくるJIO、住宅保証機構は、 住宅瑕疵担保履行法・・分かりやすく言えば、欠陥保険の会社です) 今日、基礎の配筋検査に行った現場は、既にJIOが検査済。 合格を出していたが、私が検査したら指摘が大小6つほど出た。 (2CMもかぶりが足らない) 名古屋や岐阜市あたりのJIOは、きちんと見ている 印象がありましたが、三河の... -
事例520『木が真っ二つに割れた』
こんにちは住宅検査カノムの長井です。 今日、午前中は車で豊川市へ、 その後、スタッフと別れ新幹線で静岡市へ行きます。 夕方バタバタしそうなので、出かける前に書いています。 ■(1)今回の事例________ 「木が真っ二つに割れた」 ________________ ◆写真解説 写真ではわかりにくいが、小屋束が乾燥に... -
アーキテクツ・スタジオ・ジャパン四日市スタジオ
服部信康建築設計事務所+ アーキテクツ・スタジオ・ジャパン四日市スタジオ 本日、最終の検査に行ってきました。 細部までこだわった難しい設計に現場が応え、 精度をきちんと出して施工している印象を受けました。 建築家と工務店のコンビがうまくいかないと なかなかこのようにはなりません。 ここは、建築家の設計した家の施工に慣れた工... -
毎日 欠陥検査
今週は毎日欠陥検査を行っています。 何かおかしいと施主さん自身が疑えば ほぼ100%大きな瑕疵がある。 ある業者は欠陥を指摘されて、顔色が変わった。 今まで建てた家が全て同様らしいからです。 検査のあと、私に電話をかけてきて屁理屈を並べ、 基準を自社の都合がいい方へねじ曲げてきた。 きっと、他へ問題が波及するのを恐れている... -
事例519『気密シート端部の処理がNG』
こんにちは住宅検査カノムの長井です。 瑕疵問題解決の話し合いのテーブルに同席してきました。 相手が建築のプロだけに、条件を平等にするために 必要と感じる方が多いです。 楽しい仕事ではありませんが、 問題解決に役立つならという思いで参加しています。 ■(1)今回の事例________ 「気密シート端部の処理がNG」 ______... -
裁判所の人だかり
15時すぎ裁判所から出てきたら、 外は報道陣などたくさんの人だかり。 昨年8月に起きたモデル殺人の判決が出たようです。 今日はあまり重要な審議はありませんでしたが、 依頼者、弁護士の希望で同席。 やはり、私が居ると相手は嫌そうです。 嫌われている視線をものすごく感じます。 出まかせが言えなくなるからでしょう。 住宅検査カノムの... -
かぶり確保に必要なこと
基礎の検査でよく指摘をする項目・・「かぶり」。 ベタ基礎の下部は鉄筋と地面の間が6CM必要。(基準法) かぶりを確保するために、1Mごとにかいもの(サイコロ)を入れます。 何も指示をしないと職人は6CMのものを使う。 地面が1mmも狂わない水平であれば問題はありませんが、 必ず多少はでこぼこしています。 また、鉄筋の上に人が乗り...