長井のブログ
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不動産購入知識
年間200件以上の物件を検査している中で、そもそも依頼先の選択を間違っている、物件の選択が悪いと思うことが多いです。 不動産は何度も買うものではなく、それは仕方がないことだと思います。 家購入際し、事前に自分自身で知識を付けることも大事。最近読んだ本、結構参考になりましたのでご紹介します。 ここまで変わる! 家の買い方 ... -
事例1233 「天井に大量の水滴」
この前、名神集中工事をしていたと思ったら今度は東名集中工事を行っています。 今までは2週間だった期間が、今回は3週間。高速道路を使う頻度が高いため、結構、影響を受けます。 本当に必要で工事をやっているのか、いつも疑問に思います。 ■(1)今回の事例_____________ 「天井に大量の水滴」 _________... -
高さ制限を無視
この前、欠陥住宅検査に行った現場。図面と建物を見比べると、屋根形状の違いに気づいた。 厳しい高さ制限がある土地。設計図書では、規定の高さを超えないよう、屋根の一部を下げていた。にもかかわらず、現場の屋根は図面を無視して施工。規定の高さを超えていた。 普通、高さや面積に関わることは、完了検査でチェックされる。検査済証が... -
雨漏りか結露か
今週初め、何度かご依頼頂いている施工業者さんから雨漏り検査の依頼を受けて、現場に行きました。 簡単な雨漏り検査の依頼は来ません。今回も以下のような事前情報でした。・雨漏りしたのは、今年の冬に1回だけ。・6,7月の大雨、8月の長雨などでも雨漏りしていない。・施工業者さんの方でも水かけ試験を2日間実施、雨漏りの再現ができ... -
事例1232 「柱の割れ」
明日の昼くらいから、愛知県も台風の影響が出そうです。 明日も朝から夕方まで現場予定を組んでいるため、影響がないと良いですが。 ■(1)今回の事例_____________ 「柱の割れ」 _______________________ ◆写真解説 集成材柱の割れ。変位が少ないはずの集成材にも関わらず、完成後に太いひび... -
検査の出戻り
先週、今週だけで新築検査の出戻りが2回ありました。(出戻りとは、工事の遅れなどで検査できずに帰ったこと) 原因は、工程に余裕がなさすぎるのと、現場の進行状況を監督が把握していない。 最近では、アプリで現場の進捗が共有できますが、遅延を職人がチャットで報告せず、情報自体がアップデートできていなかったりします。 現時点では... -
新築検査の必要性
合板などは価格の高騰が続いているようですが、先行きを予想できるようになったためか、ウッドショックの不安はやや緩和されているように思います。 先日、読んだデータによりますと、ここ10年で住宅価格は平均20%ほど上昇しているようです。さらにウッドショックによる追加費用もあります。 住宅購入者が費用を削減するため、何を削る... -
事例1231 「躯体腐朽」
このところ、急な予定変更、確定が多く施工会社に振り回されています。 雨が多いので仕方ないですね。 ■(1)今回の事例_____________ 「躯体腐朽」 _______________________ ◆写真解説 雨漏りによる躯体(柱、土台、筋交い)の腐朽。室内側に気密シートの施工があると発覚が遅れることがある。... -
不同沈下
欠陥住宅検査に行った家。床の水平を測ると、不同沈下していました。杭が施工してあるのに沈下。地盤調査か、杭の設計もしくは施工に不備があったと思います。 不同沈下の修理について、保証書の記載は、5/1000未満の傾斜は、保証対象外。 最近では、地盤は必須なため、沈下するにしてもそれほど大きくは下がりません。家全体で1,2CM下が... -
事例1230 「漆喰のかび(外壁)」
お盆休み明けから、かなりスケジュールが混んでおりました。1日の予定の上限を決めているもののやむを得ず、それ以上に入れてしまう日が多かったです。 気温の高さもあり、この時期に現場予定が多いのは厳しいです。 ■(1)今回の事例_____________ 「漆喰のかび(外壁)」_____________________... -
検査妨害
このところ検査妨害が相次いでおります。7,8月で5件もありました。 20年ほど、この仕事をしてきて、初めてではありませんが、今までは、数年に1回、あるかないかの頻度です。 事前に検査に入ることは、お客様を通じて許可を取っております。また、着手前に現場監督へ検査の概要などを伝えてあります。現場監督が、検査に入られると鬱... -
ブラックボックス
ある大手ハウスメーカーの構造設計ミスの解明に苦労しております。 障害になっているのは「型式適合認定」。1棟ごとに構造検査する必要がなく、確認申請が容易になるシステム。 認定の内容は、メーカーに資料開示をしてもらわない限り分からず、おかしいだろうと思う設計がされていても、部外者の私が根拠を示すことができません。 先日、伺... -
中間検査飛ばし
昨日、欠陥検査に行った家。中間検査が建物完成後に実施されていた。 木造住宅の中間検査のタイミングは、建て方工事後、屋根工事完了時あたり。おそらく設計者が、完成検査申請時に中間検査を飛ばしたことに気づき慌てて検査依頼したと思われる。ほぼ同時期に実施する瑕疵保険の構造検査はどうなっているか、これから調べるところです。 不... -
水害、土砂災害
雨が多い夏場においても、ここまで多くの雨が降るのは、記憶にないです。何年か前は、水不足が度々あるなど、雨が少ない年も多かったです。 被害状況は、毎日ニュースをチェックしていますが、専門誌の方でも詳しく紹介されると思いますので、先月読んだ地形形成に関する本の知識と共に、今後の業務に役立てたいと思います。 大雨の原因、「... -
外壁温度
下は赤外線サーモグラフィーカメラ画像。 昨日、検査のついでに、2件隣り合う家の外壁を記録しました。(天候晴れ、午前11時頃)赤丸は黒色のサイディング、表面温度約46℃白丸は白色のサイディング、表面温度約35℃ その温度差は約10℃。 サイディングの熱が通気層から壁の断熱材に伝わります。夏の壁からの暑さを和らげるには、白系... -
違法建築
今週の検査予定の大半が来週へ移動しております。猛暑が関係しているかどうかは分かりませんが、来週の予定がほぼ一杯になりました。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 先日、最高気温39℃の日、欠陥検査に行ってきました。1日検査をした夜は、さすがに仕事する気にならなかったです。 この家、検査済証が出たあとに、... -
事例1229 「耐力壁、ビス間隔が広い」
昨日、2回目のワクチン接種をしました。副反応は、1回目より、倦怠感が強く出ました。 ただ、この暑さが原因で、だるいだけだったのかもしれません。 ■(1)今回の事例_____________ 「耐力壁、ビス間隔が広い」 _______________________ ◆写真解説 2×4耐力壁部の石膏ボードビス間隔。@100mmで... -
事例1228 「エコキュートアンカーボルトの不備」
7月末からの忙しさがひと段落しました。暑さが厳しくなっているので、タイミング的に良かったです。 今回は、先回のブログで取り上げました今でも指摘率が非常に多い内容を再掲載(写真は新しいもの)。 修理がやや大変なため、指摘率を減らしたいと思います。 ■(1)今回の事例_____________ 「エコキュートアンカー... -
エコキュート、アンカーボルトの不備
今月末に実施した完成検査で指摘が多かった内容は、「エコキュートのアンカーボルトの径が小さい」 この件は、日経ホームビルダーで記事を書きましたし、ホームページの欠陥写真でも解説しております。 告示で定められている内容ですが、なぜか、業界全体の認識が低いです。 間違いやすい原因は、1、アンカーボルトが現場手配。商品に付属で... -
完成ラッシュ
毎年7月は完成現場が多い。今年は月末に検査が集中しているのと、先週の4連休の影響もあり、今週は検査スケジュールが詰まっています。 この時期は日が長いため、何とかこなしていけますが、冬場でしたら、スケジュールに組み込めない現場がいくつか出ていたと思います。