長井のブログ
-
現場監督の不満
年に数件、現場監督から退職の連絡を頂くことがあります。 次はどこに行くか尋ねると、この業界を去るという方が意外と多いです。 昔に比べ休みの面などは改善されているものの、 現場でのストレスは多くなっているように思います。 今現在でも、ほとんどの現場が工期や予算面で余裕がなく、 皆、ぎくしゃくしている印象です。 現場で職人と... -
コロナ禍でも業績を伸ばす会社
この1週間、飛行機、新幹線、車での長距離移動がありました。 利用している人は、新幹線(東海道)が1両(指定席定員100人)に約10人。 飛行機はかなり減便しているものの、行きは約15人(定員約300人)、 帰りは約25人(定員約160人)でした。 高速道路は、以前の緊急事態宣言時、ガラガラでしたが 今回は普段どおりの感じで... -
建築士賠償責任保険
ブログ更新が5日ほど空いてしまいました。 こんな時期ですが、内容的に延期ができない仕事ばかりで 移動の多い1週間でした。 できる限りの配慮をしながら仕事をしております。 建築紛争で、設計監理者である建築士に責任追及する例が 増えています。 欠陥住宅は施工者に原因であることが多いです。ただ、 設計図書が間違っていた。また、監... -
事例1209 「土台のサイズが小さい」
休み明け早々、割と忙しい一週間でした。 来週までややスケジュールがきつく、 この3連休も全て予定を入れております。 ■(1)今回の事例_____________ 「土台のサイズが小さい」 _______________________ ◆写真解説 土台サイズが小さく、基礎との隙間を木片を入れておさめた。 床鳴りの原因に... -
30年超ノーメンテの外皮
家の仕様へのこだわりの中で、耐久性に関することを 重視する方が増えています。 日経ホームビルダーの1月号(先月の20日発売)では 現在よくある一般的な仕様、材料を否定するなど、 かなり突っ込んだ内容が記載されています。 工務店にとっては、これを見て仕様を改善していくのか、 今までの仕様のままか、判断を迫られる内容だ... -
事例1208 「サッシ下枠のたれ」
明けましておめでとうございます。 予想はしておりましたが、緊急事態宣言が発令される予定で、 不安な年明けとなりました。 私は今までどおり、できる限りの対策を講じ、業務を行う予定です。 今年は、リモートの比率が多くなると予想しています。 ■(1)今回の事例_____________ 「サッシ下枠のたれ」 _______... -
住宅着工数減
本年度の住宅着工数の予想が出ております。 集計の仕方でやや差がありますが、昨年に比べ結構な落ち込みです。 弊社の新築検査数は、何年も前から、住宅着工数の増減に連動しています。 12月締めで集計をしてみると、やはり、同じパーセントだけ減っていました。 新築検査が減った分、暇になるはずですが、 欠陥等の検査が増えたため、時間... -
汚い現場
構造検査に行った現場。今時珍しく、室内がかなり汚かった。 大工は室内で集塵機も付けずに材料を切るため、粉じんだらけ。 ゴミは、まとめることなく床に放置。大工の道具や未だ使わない材料も 散乱した状態で足の踏み場もない。 大工は、やけくそで仕事しているかと思えば、そうでもなさそう。 元請けから注意を受けないため、掃除をしない... -
日経ホームビルダー
2015年から連載をしてきました月刊誌「日経ホームビルダー」が 来春で休刊となります。 私は、休刊まであと2つの記事を出します。 1つはすでに原稿はできていて、来月発売号に掲載されます。 もう1つは、重要なテーマで最後を締めくくりたいと思います。 (編集者からテーマの承認を得られればですが) 長年、連載してきて、最近は、... -
今年最後の欠陥検査
今年、最後の欠陥検査に行ってきました。 検査した家は、愛知県内で割と数多く建てているメーカー。 基本的な設計は、規格化しているため間違いは出にくいですが、 施工面においての不具合がいくつかありました。 数多く建てるほど、使う職人が増え、上手い下手のばらつきも大きくなる。 品質を確保するには、検査が重要ですが、 社内検査が... -
事例1207 「構造用合板の欠落」
今朝、積雪がなく油断をしていたところ、 道路が凍結していて、交差点での発信時にタイヤが滑りました。 急に寒くなったため、現場での服装も一昨日から真冬の格好です。 ■(1)今回の事例_____________ 「構造用合板の欠落」 _______________________ ◆写真解説 1階内部の壁、構造用合板未施... -
出戻り
久しぶりに検査で出戻りました。 2日ほど予定を遅らせたにも関わらず、 予定変更の連絡がなかったためです。 ここの監督に限ったことではありませんが、 最近、現場監督の質の低下を感じます。 昨日も、検査の是正写真が足らない連絡を入れたところ、 書類を見ていないので指摘箇所が分からないと言ってきた。 書類を見ているからこそ、一部... -
工事途中の家、壊してやり直し
今日は、遠方の建築途中の検査予定でしたが、 先週末、解体して一からやり直すことを施工業者が決断したため、 検査予定は、なくなりました。 最初は、不具合に対し問題がないと強気だったはず。 私が検査に行き、徹底的に調べられるとまずいと思ったのかもしれません。 お金がかかるため、やりかえの決断をする業者は、少ないです。 逃げ切... -
現場監督が現場に来る頻度
住宅の現場に現場監督は常駐しません。 週に1、2回、顔を出せばよい方だと思います。 それを契約後に知って、不安になる方も見えますが、 現場に来る頻度は、それほど重要ではありません。 先日、完成した現場は、ほとんど監督さんは来ませんが 家に問題はなく、仕上げもきれいでした。 今、検査をしている別の現場も、監督さんは現場に来... -
事例1206 「スラブ筋、かぶり不足」
先月から忙しさが続いております。 昨日、50ページ超の裁判書類と雑誌原稿を書き上げ、 ホッとしましたが、まだ、たくさん書く仕事があります。 来月に入ると現場予定なども比較的余裕がでてきます。 ■(1)今回の事例______________ 「スラブ筋、かぶり不足」 _______________________ ◆写... -
遠方への欠陥検査
ここ最近は、週1のペースで遠方への欠陥検査を組んでおります。 朝早起きして出発するのは慣れておりますが、 この時期、日の出が遅いため、数時間は暗い中での運転になります。 欠陥検査はかなり集中を要する検査のため、 早起きしても途中で眠くなることはありません。 検査が終わった後も、頭が冴えているためか、 帰りの運転で眠くなる... -
無知な業者とのやりとり
トラブルの種類を分類すると 大手ハウスメーカー~中堅の地元工務店は、 腕の悪い職人が入ったことによる施工不良のトラブルが多い。 小さな工務店の場合、無知が原因の施工不良によるトラブルが多い。 一時、無知な工務店を新築検査の対象から外そうかと考えたことがあります。 図面は少なく、数回の検査だけで現場を正すのは無理があるから... -
建て替え要求2
依頼者は、契約から完成まで、いろいろ業者に騙され、 納得ができない家に住んでいる。可能であれば壊したい、また、 地元密着の業者が地元の人を騙すのは許さないと、徹底的に戦うことを決意。 何か自分では気づかない大きな手抜きがあると確信し、私に検査を依頼してきた。 検査に伺い、小屋裏などで不備は出てくるものの 依頼者の期待する... -
隠蔽
先回、建て替え要求のことを書きました。 書類作成中に重大な問題だと思ったことは2つ。 1、建築は隠蔽が容易 2、隠蔽を見つける国のシステムが機能しないケースがある 隠蔽といえば、建築ではありませんが 最近、高速道路耐震補強工事での手抜きのニュースがあります。 NEXCOの管理下、施工管理などは徹底されている印象がありますが、 ... -
建て替え要求
欠陥住宅検査を実施した家。 重大な施工不良がいくつかあり、その中で修理に莫大な費用を要するものがある。 それぞれ修理するよりは、いっそのこと建て替えしたほうが 確実でお互い手間がないと判断、建て替えを要求する予定です。 ただ、裁判所に判断を任せれば、建て替えが認められる可能性は低く、 業者は建て替えを拒否するでしょう。 ...