長井のブログ
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家のゆがみ
検査業務今日検査に伺った中古の家。 家に入ってすぐ、床の傾斜に気づきました。 木の収縮が激しく、ズレが生じている。 屋根の荷重がかかる梁や基礎が下がっている。 などが原因です。 ↓梁のズレ。大地震で接合部が外れてしまえば、家が倒壊。 傾斜の度合いは最大で1Mあたり20mm。 修理費用は安くありません。そのままでも住めないことはない... -
第三者検査は必要か?
その他自分が欠陥住宅をつかむ。 信頼して依頼した業者が欠陥住宅を造る。 こんなことを思う人は少ないはずです。 できれば、相手を信じたいものです。 第三者検査で障害になるのが、業者が嫌がり 人間関係が悪くなると言う不安。 しかし、ほとんどの業者は意外と第三者検査を嫌がりません。 あてにならない瑕疵検査にプラスして、自分から費用を出... -
中古住宅の耐震性
検査業務久しぶりに耐震診断を行いました。 昭和40年代に建てた家。その後2度ほど増築をしています。 使い勝手を優先した増築では、 壁、柱などを取ることで、耐震性が悪くなっているケースが多い。 また、新旧境目の緊結状態が、通常の診断では見えないため、 大地震で離れてしまうのか、実際に見ないと判断できません。 中古住宅の大半は、図面が... -
欠陥是正確認
検査業務欠陥検査後の修理確認に行ってきました。 現場確認なしで、業者からの書類、写真だけで 確認することもありますが、やはり実際に見たほうが 確実です。 (屋根裏) 今回確認をして、是正工事忘れの箇所が1ヶ所ありました。 内容は、構造部分の釘打ち。 書類確認だけでしたら、分からない箇所だったかもしれません。 -
事例728『梁に大量の穴』
躯体構造こんにちは住宅検査カノムの長井です。 ホームページのリニューアルに伴い、 毎週火、金に更新している「欠陥写真」の新規追加と、 欠陥事例の掲載を今回で一時ストップします。 来週1週間程度の中断と予想しています。 また、ブログの方も「アメブロ」から「ワードプレス」へ移行します。 新たに移行する際は、ブログ上で時期をお知らせし... -
外壁腐朽
仕上げ多くの家に使われている外壁材のサイディング。 成分はセメント質材料+繊維質原料+混和材+水で、 防水処理してる表面以外は吸水性がある。 現場でサイディングを切断した場合は、 小口を防水処理しないといけません。 しかし、実際に施工されているケースは少ないでしょう。 ↓写真は、サイディング小口から水を吸い、腐朽した現場。 外壁... -
外壁タイル
仕上げ自宅(築11年)の外壁タイルの一部が剥離した。 (部分的なタイル張の木造住宅) 乾式工法での施工。 剥がれた個所は南側の一部。 日本建築防災協会の統計資料(1998年)によると タイル張り外壁の故障が確認されるまでの経過年数は 平均13.6年。 築10年から15年の間で、不具合が多く出るようです。 剥離の原因は、やはり日射の影... -
事例727『2階床の下がり』
躯体構造こんにちは住宅検査カノムの長井です。 検査中の現場で、監督の髪の毛に接着剤が付いた。 接着剤を取るには髪を切るか、 シンナーで取るしかないそうです。 接着剤、木のヤニ、固まる前のウレタン断熱材は 髪の毛や服に付くと厄介です。 現場へ行くときは、気を付けてください。 ■(1)今回の事例_________ 「2階床の下がり」 __... -
迷惑料
住宅紛争先週からまた1件、欠陥検査後の欠陥修理を行っています。 住みながらの修理のため、工事は部分的に進行。 その分、工期はかかります。 裁判などにならず、修理をしてもらえることは理想的です。 ただし、完成してからの工事は、いろいろ我慢しないと いけないことも多いです。 我慢かけるお詫びとして、業者が迷惑料を支払うことがあります。... -
メンテナンス
その他現在所有しているオートバイ。 2,3ヶ月に1回は、タイヤの空気圧を見てくださいと メカニックから言われてます。 今回、リコール修理で預けたところ、タイヤの空気がかなり 減っていて、異常な摩耗をしかけていますと言われてしまった。 7ヶ月ほど空気圧のチェックを怠っただけ。 言われたとおり、定期チェックはやらないといけないと思... -
紛争解決のカギ
住宅紛争欠陥住宅問題を有利に解決したいと思いつつ、 費用は出したくないから、無料の相談機関、役所をまわる。 という方が案外多い。 業者に非を認めさせることは容易ではありません。 無料で情報を集めても、業者はうまくかわすでしょう。 不動産業界も口が上手な人が多い。 昔、不動産屋は千三(せんみつ)だと言われてました。 意味は「千の話の... -
事例726『かぶりゼロ』
コンクリート、かぶりこんにちは住宅検査カノムの長井です。 屋根裏に入っても熱さを感じない季節になりました。 今日も30分くらい入りました。シャツ1枚なら快適な温度です。 あと2週間くらいすると寒くなります。 今が検査をするのに快適な時期です。 ■(1)今回の事例_________ 「かぶりゼロ」 _________________ ◆写真解説 鉄... -
防火施工は覚えるのが難しい
防火以前検査に入り、準耐火建築物の施工を指導した工務店さん。 1年半ぶりくらいに準耐火建築物の検査に入ったら、 防火の施工がきちんとできていなかった。 先回30%くらいの出来とすると、今回は50%くらい。 地方都市は、準耐火建築物がかなり少ない。 めったに施工しないため、忘れてしまうのでしょう。 長期優良住宅含め、難しい仕様の... -
メーカーの対応が悪い場合は
住宅紛争大手有名メーカーA社の欠陥相談が昔から多い。 このメーカー、完成後の対応が非常に悪い。 家が傾いても知らん顔するくらいだから、 少々の構造不備や異常な結露などは、問題ないと開き直る。 出来るだけクレームで出ていく費用を抑えようと しているみたいです。 こういう会社は、素人は言いくるめれば何とかなると思っている。 ですから、... -
事例725『鉄筋同士のあき不足』
躯体構造こんにちは住宅検査カノムの長井です。 消費税が10%に上がるのか、延期なのか 論議が活発になっています。 住宅業界は8%後の落ち込みが激しい。 そのため、10%に上がって欲しいという期待と、 上がれば上がったで、また落ち込みがあるため どちらがいいとは言えない状況だと思います。 ■(1)今回の事例__________ 「鉄筋... -
日本のサッシ性能
断熱材昨日の面談で、サッシの性能について質問を受けました。 そのあと思い出したのが、業界紙の今月号でサッシ性能 についての記事があったこと。(日経ホームビルダー11月号) 主な内容を紹介すると ・日本の窓の最高基準は、韓国や中国の最低基準程度しかない。 ・アメリカは50州のうち24州でアルミサッシが禁止されている。 国産サッシ... -
耐震等級3相当
検査業務検査の図面チェックをしていてよく見かける文字 耐震等級は1,2,3があり、3が最高等級。 「相当」を辞書で調べると 「価値や働きなどが、その物事とほぼ等しいこと」 業者は、「詳細な計算はしていないけど、たぶん等級3」 だから「ほぼ等しい」という意味で、「相当」という 言葉を使っていると思います。 ですから、実際に計算したら... -
事例724『シーリングの穴』
ブログこんにちは住宅検査カノムの長井です。 せっかくの秋の連休。 名古屋は今日から4日間、雨の予報です。 先週末、標高1000Mあたりは紅葉がきれいでした。 愛知、長野県境の茶臼山 今年は例年に比べ、山の紅葉がきれいだと 地元の方が言ってました。 ■(1)今回の事例_________ 「シーリングの穴」 ______________... -
金物の耐久性
構造金物岐阜県羽島ICの南にあるコスモス畑。 現場へ行く途中、時間に余裕があったので 車を止めました。(無料で見れます) 現場で約3ヶ月間、雨ざらしの座金。 石で多少表面が傷付いても、認定品で メッキ性能が良いため、錆びは全くなし。 認定品は日本住宅・木材技術センターの規格、認定商品と 建材試験センターなどで性能試験をパスしたもの... -
材料の品質
その他構造部の材料はJISやJAS。 内外装材は、不燃、防火の認定など 建築資材は、いろいろな認定が必要です。 この認定制度。利権の問題や、 日本の家を高くしているという意見もありますが、 安心して住むには無くせないでしょう。 ある上場企業は昨年、完成した家含め、 JAS認定を取ってない筋違材を交換しました。 強度は同等でも、法...