長井のブログ
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バルコニー部の外壁通気
名古屋は雪が積もりました。 現場の予定が2つずれ、週末の予定がきつくなりました。 バルコニーに面する外壁下の通気の入口。 多くの業者は、外壁材がFRP防水の立ち上がりに接してしまい 通気が確保できていない。(0~5mmくらいの隙間) 長期優良住宅などでは必修の通気層。 上場企業の一建設は、収まりをきちんと考えています... -
法改正を知る
法改正は自分から情報を取ります。 建築士登録していても、国などから何か届くことはありません。 法律条文だけ読んでいると難解なため、やはり専門誌などで 情報を得ることが一番分かりやすい。 ↑建築知識 12月号 先週も某中堅工務店の間違った設計、施工を指摘した。 指摘した基準が3年ほど前にかわっていることを知らなかったようです。 -
事例736『コンクリート外壁の空隙』
ダイワハウス 防火シャッター雨戸で建基法違反 というニュースが出てました。 指定のビスを使わない現場があったようです。 このところ国は、防火認定違反に厳しいですね。 ■(1)今回の事例______________ 「コンクリート外壁の空隙」 _______________________ ◆写真解説 断熱材で隠れていた... -
公平な検査の条件
欠陥住宅の疑いがあり、業者に第三者検査を手配させるケースは 珍しくありません。 真面目な業者は、厳しく見てくださいといい、 細かな指示は一切ありません。 そうでない業者は、検査項目を減らしたり、検査料金を値切ってきます。 このケースは、業者が発注者の権限を行使し、検査会社が下請け扱いになります。 業者の思うままの検査結果... -
寒い時のコンクリート打ち
冬場のコンクリートの打設。凍結以外にひび割れにも気を付けないといけません。 ひび割れというと、夏場が多いイメージですが、冬場の打設でも多いです。 冬場に多いのは「温度ひび割れ」。 コンクリートは固まる過程で熱を出します。 特に早強セメントを使うと内部に大量の熱が蓄積されます。 また、冬場はコンクリート内外の温度差が大きく... -
事例735『土台のカビ』
今日、県外での裁判が延期になり、予定を組み変え 現場をフルに回ってきました。 事故渋滞などにもはまり、事務所に戻ったのは20時。 連絡希望がいくつか入っていますが、 今から書類を書かないといけないので メール以外は明日以降の対応になります。 (この本文は早朝に原稿を書いています) ■(1)今回の事例_________... -
自宅のエコキュートの不具合
家も10年を過ぎると、電気設備の不具合が多くなります。 TVインターホンの次は、エコキュート。タンクから水が漏れています。 ダイキンに電話するとその日の夜、修理に来ました。 原因は、ホースに穴が開いた。 鋼製の箱に囲われているのに、ホースが劣化するんですね。 昨年、外壁の塗り替え。今年、来年は設備の修理にお金がかかりそう... -
事例734『通気層が塞がれた』
年末までの予定が、かなり埋まってきました。 車もスタッドレスに履き替えたので、 これでどこへでも行くことができます。 ■(1)今回の事例____________ 「通気層が塞がれた」 _____________________ (外壁を上から撮影) ◆写真解説 ウレタン吹付断熱が外に膨らみ、通気層を塞いでいる。 通気層... -
インターフォンカメラの不具合
自宅のTVインターフォンのカメラレンズカバーが 変色して画像が見えなくなった。 車のライトの樹脂カバーが変色するような現象です。 変色しているのは一番外のカバーでなく、内側にある樹脂カバー。 分解してみましたが、取り外しが困難そう。 子機だけの交換はできないようなので、全て交換しないといけません。 この変色さえなければ、2... -
構造金物がきちんと付いていない可能性
平成12年の法改正で、木造住宅では構造金物の施工が必要になった。 大地震時に柱などが抜けないようにするためで、耐震性に影響します。 検査で今まで、数多くの金物不備を指摘してきました。 業者が無知で未施工又は、間違って施工されている可能性が高いのは以下。 ・大手ハウスメーカー以外で建てた。 ・設計が下請けの建築士で図面枚数... -
事例733『柱の寸足らず』
今週から急に寒くなりました。 長野方面へ行く予定があり、 週の初めにスタッドレスタイヤを注文しましたが、 品物が来るのが来週になるようです。 毎年の事ですが、ぎりぎりになって いつも慌てています。 ■(1)今回の事例___________ 「柱の寸足らず」 ____________________ ◆写真解説 柱が短く、... -
旭化成ホームズに対し「不当約款」の差し止め請求
ハウスメーカーと早期に契約をして、契約金を払い、 その後、細部を詰めていくと、予算や希望に合わないことが出てきて 契約をやめるケースがある。 その時に問題となるのが、契約手付金返還。 工事が始まったならともかく、打ち合わせを数回しただけなのに 数百万円、没収されてしまう例が多い。 契約前に約款の内容が明らかに業者有利だと... -
サッシの欠陥
サッシの雨漏り検査に立ち会いました。 サッシが原因であるとメーカーに認めさせ、費用を弁済させることが目的。 今年弊社だけで4,5件、サッシからの雨漏りを確認しています。 しかし、サッシメーカーの担当者は「今までサッシから雨漏りしたことはない」 と言っていました。 試験はメーカーの規定に沿ってやるとのこと。 水量は1分間に... -
事例732『防水紙が溶けた』
今日も欠陥検査後の修理工事の確認に行ってきました。 住みながらの工事のため、家具の移動が大変。 また、生活に制限も出てきます。 本来、工事中に不備を発見できると良いです。 ■(1)今回の事例__________ 「防水紙が溶けた」 ___________________ ◆写真解説 モルタル下地に使い、アルカリで溶けた... -
欠陥住宅の解体
躯体に大きな瑕疵があり、工事を途中でストップ。 話し合いの結果、解体することになりました。 業者にとっては、この後工事を再開する、契約解除をする、どちらにしても 大きな金銭損失です。施主さんにとっては工期が大幅に遅れ、予定が狂う。 また、近隣住民の方は、振動、ほこりの影響を受けます。 結局、解体屋さん、産廃処理業者以外、... -
言い逃れ上手
現場で久しぶりにイラつきました。 現場監督がお客さんに向かって、この段階(造作完了)で検査しても 見るところがないと言っている。 その割には施工が間違いだらけ。また、外部の仕上げも悪い。 指摘内容を説明すると、「すでに気づいてました」というので 「気づいているなら検査前に直しておけ」と言い返しました。 何か指摘をすると、... -
突貫工事
明日、完成引き渡し現場の検査から 今、帰ってきました。(21時30分) 現場はクリーニングが終わったところ。 電気、水道、クロス工事は深夜までかかる見込み。 弊社の指摘は、明日の早朝から直す段取りです。 ↓クロスパテ工事中。 何とか完成できる見込みですが、急いで工事して 何かミスが起きなければよいと思います。 -
事例731『エアコン配管孔、柱を貫通』
工事の遅れている現場が多い。 本日、完成検査に行く現場も、明日が引渡しのようです。 かなり無理がある工程を組んでいるようです。 いろいろ不備が出なければよいですが。 ■(1)今回の事例__________ 「エアコン配管孔、柱を貫通」 ___________________ ◆写真解説 エアコン業者による柱と耐力面材へ... -
証人尋問
弊社が関わる欠陥住宅訴訟において、途中で和解する確率は半数以上。 判決まで行く場合、証人尋問に呼ばれることがあります。 最近また1件、尋問の呼び出しを受けました。 証人尋問は、証人、弁護士双方にとって非常に厄介なもの。 尋問を経験した最初の頃は、完全に相手弁護士のシナリオに、 はまり込んでいました。 相手の弁護士は、わざ... -
事例730『断熱材の沈下』
ほぼ1日雨でした。 雨の日の検査で嫌なのが、樋が付く前の軒先の下を歩くこと。 今日2件目が構造検査。 外周確認のため、雨でも足場を歩きます。 軒先からの大量の雨で、カッパを着ていても 袖などから雨が入ります。 カメラは水深10M以上の防水の物を使っています。 ■(1)今回の事例__________ 「断熱材の沈下」 _...