長井のブログ
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書類作成ひと段落
住宅紛争ここ2週間くらい、4件の紛争書類の作成に追われました。 建て替えしなければいけないような重大な瑕疵が多くある家。 なんとか話し合いで解決したい。でも少しも条件を譲れない家など、 膨大な枚数の書類を書く中で、書き方に非常に気を使いました。 また、図面、写真を何度も見直しました。 紛争は、最初に私が窓口になることがほとんど。... -
事例716『壁が高い』
躯体構造こんにちは住宅検査カノムの長井です。 台風の進路予想を見ますと 月曜日あたり東海地方を直撃しそうです。 雨に濡れた後、天気が回復してもシートを取らない 横着な監督、職人がいます。 濡れたら早期に乾燥をさせないと カビ、腐朽の原因になります。 ■(1)今回の事例__________ 「壁が高い」 _______________... -
住宅購入者の立場は弱い
住宅紛争買ったものに瑕疵があれば、返品し、お金を返してもらうか、 修理をしてもらうことが当たり前。 建築の場合で、紛争になった時はちょっと違います。 法違反が明快であっても、影響が小さく安全が確認できれば そのままになることも多いです。 ですから、消費者が強いという思い込みで、裁判などを 始めてしまうと、結果にショックを受けるこ... -
金物知識
構造金物今回は、業界の人向け。 木造住宅で梁などを緊結するために使われる 「羽子板ボルト」 ボルトの向きに決まりがあるのをご存知でしょうか。 私はどちらでもいいと思っていましたが、 ある現場で大工さんから質問を受け調べました。 金物メーカーの商社に問い合わせたところ 「向きにより強度が落ちるというわけではないですが 反対の施工は行... -
事例715『基礎の高さが低い』
その他こんにちは住宅検査カノムの長井です。 ミスをした業者が代金を支払うケースが案外あります。 業者を信用して後払いにすると 70%の業者は、期日に振り込んできません。 お金がないわけではなく、担当者に問題があります。 きちんとした担当者なら、 私に関わることなんてないかもしれません。 現場監督はなり手がいないため、 役職で人を... -
おすすめの専門書
住宅紛争週末から、複数の欠陥検査の書類作成に集中しています。 現場予定をはさみながら、今週末まで続きそうです。 1件は建て替えを要求するであろう事案。 もう1つは、施工者に重大な過失があり、 ミスを認めさせないといけない事案。 どちらも、書類作成に時間がかかっています。 時間がないのに先週、体を痛め、毎日病院通いをしています。 通... -
ヒノキは腐らない?
その他日経ホームビルダー10月号で、常識に疑問を 投げかける試験結果の記事が掲載されています。 400個以上の試験片で実験した結果、 「ヒノキは心材でもばらつきがあり、腐りやすいものがある」 ウッドデッキを依頼した業者さんから、 「ヒノキは腐らないから防腐剤は塗らなくてもいいと言われた。 本当ですか」という相談がタイムリーにありま... -
事例714『耐力壁の幅不足』
躯体構造こんにちは住宅検査カノムの長井です。 先週と今週、ほとんど現場に出ていたため、 書類作成がたまっています。 明日から現場予定を先延ばしにして 書類作成に集中します。 ■(1)今回の事例__________ 「耐力壁の幅不足」 __________________ ◆写真解説 筋違いによる耐力壁の幅が550mmほど。 筋違いが起... -
大手でもミスは起きる
その他今朝テレビで、名古屋の地下鉄「東山線」が 不通というニュースを見ました。 地下鉄名古屋駅が浸水?何でだろうと思っていましたが、 隣の高層ビル工事現場の掘削が原因のようです。 (確定ではなく、現在、調査中らしいです) これが本当だとしたら、設計か施工にミスがあったことになります。 ビル工事の元請け、竹中工務店は 名古屋市交通... -
事例713『梁切欠き』
躯体構造こんにちは住宅検査カノムの長井です。 忙しい時ほど、体に痛みが出てもそのままにしがちです。 昨日、筋肉のハリがひどく長時間座っていられない 状態になりました。 ひどくなる前にストレッチなどをすれば防げるのに 忙しいと、忘れてしまいます。 ■(1)今回の事例_________ 「梁切欠き」 _________________ ... -
検査営業
その他家の検査は高額なため、依頼する時は迷って当然です。 費用を業者が負担してくれたら、検査を依頼できる。業者に説明して欲しいという話しがきた。 これと似た話しで、本人は検査依頼したいけど家族が反対してる。説得して欲しいという話しもたまにあります。 現状で不備があったとしても、私が説明すれば仕事が欲しいだけにしか聞こえない。... -
欠陥事例の公表
その他今週初めはTV局のデイレクター、 週末に出版社の記者が 事務所に打ち合わせに来ました。 私に会いに来る目的は、欠陥事例の情報収集。 実際こんなひどい例があるんだと、世間に公表することで、 欠陥住宅被害の減少につながればよいと思います。 欠陥住宅を造り責任を取らない 全国展開しているA社。〇県のB建築士。 △県のC社。◆県のD... -
事例712『筋違い割れ』
躯体構造こんにちは住宅検査カノムの長井です。 今日は朝8時に事務所を出て、帰ってきたのが20時過ぎ。 これだけ現場に出ていると、疲れて 今から仕事する気になりません。 今日は、早めに帰ろうと思います。 ■(1)今回の事例_________ 「筋違い割れ」 ________________ ◆写真解説 筋違い金物のビスを端に打ちすぎ... -
瑕疵が減らない理由
検査業務午前中は紛争の現場打ち合わせに行き、 午後からは欠陥検査の書類を書いています。 今日、書いている現場は、指摘の数が多すぎる。 つまり、業者が無知すぎるということです。 常に思いますが、中間検査や瑕疵保険の検査が 厳しくなれば、瑕疵や紛争は減ります。 「中間検査や瑕疵保険の検査があるから大丈夫です」と 業者はお客さんに言いつ... -
裁判が好きな業者
業者情報某県での裁判に行ってきました。 場所を確認するため、裁判所の受付で本日の予定表を見ると、 この県で有名な建築業者の名前が目に入りました。 この業者、直接裁判の相手になったのは過去1回ですが、 この県内の裁判所に行き、予定表で名前を見ることは 頻繁にあります。 裁判所の常連であることは間違いないでしょう。 効率を優先する会社... -
事例711『筋違い下の隙間』
躯体構造こんにちは住宅検査カノムの長井です。 今日は朝から夕方まで一つの現場にいました。 事務所に帰ったらすぐに打ち合わせで、 まだ、今日中にやることが片付きません。 3連休明けでたくさん連絡を頂きましたが 時間がなく、何件か連絡できていません。 明日も朝から1日出っぱなしになります。 ■(1)今回の事例________ 「筋違い下の... -
欠陥住宅対策
その他欠陥検査の書類を書くため 確認申請書をチェックしていたら こんなことが書いてありました。 「欠陥住宅にならないためには、資格(建築士)を持っている人と 工事監理の契約を行い、しっかり工事監理してもらうことが 大切です」 住宅の現場では、形式だけの監理者は存在しても 実質の監理者が存在しないことが多い。 工事完了後提出が必要... -
高速道路移動中
検査業務欠陥検査からの帰り。250km私が運転し、スタッフと交代。名古屋到着予定は1時。 連休ですが、時間が遅いため道は空いてます。 明日は9時から現場立会いがあるので、いつもどおりの出勤。明後日からは、紛争関連の予定がぎっしり。 最近は、新築住宅の着工減に比例し、新築検査が少ない。対応する時間は比較的あります。 -
事例710『外壁のひび、カビ』
仕上げこんにちは住宅検査カノムの長井です。 明日の現場は名古屋から500KM先。 今日中に現地へ移動し、朝から1日検査を行います。 500KMは車で7時間くらいかかります。 早めに用事を済ませ出かけようと思います。 ■(1)今回の事例______ 「外壁のひび、カビ」 _____________ ◆写真解説 真っ白な外壁に多数のひ... -
直接交渉による円満解決
住宅紛争外は明るいのに大雨が降っています。 雨の降り方は強く、このまま降り続くと被害が出そうです。 家に不具合が出て、当然、業者が無償で直してくれると思い、 連絡をすると、経年劣化や許容範囲内だと理由を付け 自己負担なら直すと言われることが多い。 最近も、不具合に対し数百万円の見積書を提示された家があります。 納得がいかないため...