欠陥工事写真集– archive –
-
666、壁耐力を受け持つ構造用合板に直径100mmの穴が近接してたくさんあいている。耐力的に弱くなることは確実です。
-
665、配管貫通部の雨漏り防止強化ため、ウェザータイトという部材(写真で緑色のもの)を施工。ただ、職人の理解が悪く、肝心な配管まわりの防水テープの施工を忘れている。
-
664、梁を固定するボルトの陥没。裏側に空洞があり、木が割れた。当然ですが緊結できない。
-
663、1階床を支える鋼製束。写真には写っていませんが、下に障害物があり、横にずれて取り付けられている。ビス固定もなく、不安定な状態。
-
662、120mmの材料が入るところ、90mmを入れてしまった。上端をそろえたため、基礎との間に隙間が出来、アンカーボルトで緊結できずに浮いてしまっている。
-
661、基礎の主筋。相互の間隔が規定より狭い。鉄筋のあきが確保されていないと、鉄筋とコンクリートの付着による応力の伝達が十分に行われない。また、生コンが分離する可能性がある。
-
660、ガス屋さんが基礎断熱材を剥がし、そのまま放置。その箇所で冬場結露を起こし、付近の木部にカビが生えている。
-
659、土台が基礎にのっていない。基礎の位置を間違えたのが原因。床下で目に付かないため、ズレたまま、補強なしで放置されるケースが多い。
-
658、サイディング下部が水切りに接している。通気層の排水を妨げると共に、断面から水を吸い、材料が反るなどする恐れがある。
-
657、基礎内に雨が入っている。原因は外壁の雨漏り。壁の雨漏り被害に加え、基礎内が湿気る。
-
656、鉄骨造最上階の天井断熱材の乱れ。設備屋さんの仕業です。
-
655、アンカーボルトの位置ズレ。引き抜き力がかかる柱部で、柱芯から200mmの位置に設置する予定が、施工ミスで470mmも離れてしまった。
-
654、床下断熱材の変色。裏表を間違えて施工したため湿気がシートで放出されずこもってしまった。(シートは床側に向ける。最近の商品はシートがありません)
-
653、換気扇ダクトに天井点検口の金物がささり、穴が空いている。汚れた空気が天井裏へ排出される。
-
652、2×4、床根太を受ける金物。釘が中途半端に打たれ下が浮いている。きちんと緊結されていない。
-
651、一目瞭然な鉄筋のかぶり不足。基礎幅は15CM、中心から大きく端へずれて、型枠から2CMしか離れていない。
-
650、2階の床合板の一部が梁に固定できない。合板の四方釘打ちで床の計算をしているため、耐震等級が不適合になる。
-
649、施工が雑なため基礎パッキンが横にズレている。建物の荷重を支える重要な部材。雑な施工が許される箇所ではありません。
-
648、躯体と基礎が約10CMずれている。アンカーボルトも外れているため基礎と緊結されていない。
-
647、外壁材の内側。防火のために必要な石膏ボードの施工がない。大臣認定の内容と異なる施工で明らかな瑕疵。
-
646、鉄筋にガムテープが付いている。納入時に付けたものを、取り忘れている。コンクリートとの付着を阻害する。
-
645、基礎表面のしみ。基礎内部に水が溜まり、打ち継ぎ部から水が染み出ている様子。原因は排水管の水漏れ。点検口をあけると、しっかり水が溜まっていた。
-
644、鉄筋コンクリート梁の鉄筋露出(かぶりがない)。一目瞭然、よく目立つ瑕疵が補修することなく放置されていた。
-
643、屋根部の変形を止める筋交いがない。大地震や大きな台風が来たら、屋根が壊れる恐れがある。
-
642、基礎の下端の主筋だけT字型の交差部で分断されている。基礎の耐力に影響する重大な施工ミス。
-
641、グラスウールの施工不備。雑に詰め込んだだけの施工。こんな施工でも仕上がってしまえば分からなくなる。
-
640、クロスが黒くなり、壁内を確認したところ、合板が雨漏りによって腐っていた。ドライバーも簡単に刺さるくらいやわらかい。
-
639、瓦の隙間を埋める面戸の施工が1ヶ所ない。すずめなどが巣をつくり、雨どいがつまる原因になる。
-
638、全箇所、基礎の主筋が切れている。通常は規定の長さを重ねてつなぎ、連続させる。
-
637、かぶりを取るためのサイコロが土にめり込み、規定のかぶり厚(6CM)が確保できていない。
-
636、鉄筋が地面に付いている(かぶりゼロ)。よく取りあげる事例ですが、かぶりが全く取れていないのは珍しい。基準は6CM 以上です。
-
635、防火基準が高い仕様の家。延焼防止ため、天井ボード裏のジョイント部にあるはずの下地がない。(定規が奥まで入る)
-
634、ベタ基礎スラブの厚さ不足。設計180mmに対し、160mmしかない。-20mmは断面寸法の許容差を超える。
-
633、準防火地域の木造3階建て。ダウンライト開口に防火被覆がない。所定の防火性能がなく、他部屋へ延焼しやすい。
-
632、壁断熱材の厚さ不足。図面指示の厚さは壁厚いっぱい。現場発泡ウレタンは中央部がへこむため、厚さ不足となる。
-
631、雨水が基礎内へ入っている。床下が湿気る。
-
630、完成後に基礎を切断した。鉄筋を切ることもよくないが、かぶりも足らない。(30mm必要なところ20mm弱しかない。鉄筋が13mm)
-
629、高性能グラスウールは防湿フィルムが厚く、壁内結露をしっかり防ぐ。写真は防湿シートの破れを処理していない。せっかくの性能が台無しです。
-
628、外壁シーリングの切れ。1,2階のジョイント部。ここはシーリングが切れやすく、水切りでおさめるべき箇所。意匠優先でシーリング施工した。
-
627、構造用合板の釘を端へ打ちすぎている。すでに合板がひび割れているように、縁切れが生じやすい。これでは所定の耐力は期待できない。
-
626、外壁下端。外壁通気の進入口がない。長期優良住宅などでは、結露防止措置として通気が必要。
-
625、雨漏りで腐った梁。断面欠損が激しく、金物の錆びもひどいため、補強は無理と判断。部材を交換した。
-
624、シーリングの穴。経年変化ではなく、新築工事時の施工ミスによるもの。小さな穴からでも雨は入る。
-
623、写真は換気パイプまわりの断熱欠損。高性能グラスウールは防湿シートが厚い。そのため、内部の断熱材に隙間があっても、表面からはわかりにくい。
-
622、基礎の一部をあとから切断。鉄筋の断面が露出して錆びている。
-
621、サイディング内へ入った雨水が、サッシ上部にたまり内部へ進入。躯体を腐らせている。
-
620、1階床裏のカビ。床下が密閉状態で湿気がこもり、合板にカビが生えた。新築住宅の完成時の検査で発見。
-
619、構造用合板の釘が端に打たれている。両隣の釘はOK。端過ぎると、大きな力がかかった時に合板の縁が割れ、釘が合板を保持できない。
-
618、床下で発見。アンカーボルトのナット欠落。座金まで施工して、ナットを施工し忘れた。完成済みのため見える箇所は一部、全体でいくつ欠落しているか調べることは不可能。
-
617、コンクリートをあとから穴あけし、鉄筋まで切ってしまった。(錆びている部分が鉄筋)説明するまでもなくNGです。
-
616、間柱が未固定のため、外壁側へ少し動いている。本来、構造用の長さ75mmの釘2本で固定する。
-
615、主筋と補助筋が離れている。正規の状態ではないと共に、コンクリート打設時に主筋が移動する可能性がある。
-
614、マンションの検査に行って天井裏を点検口から確認。断熱材の未施工箇所を発見。断熱性能の低下、結露の懸念がある。
-
613、柱の抜けを防止するため、柱頭と梁を固定する金物。間違えて梁と梁を固定する位置へ施工した。
-
612、基礎天端の精度が悪い。釘の天端まで仕上げるところ、2mm下で仕上がっている。場所によって、仕上げレベルがまちまち。高さの印(釘)が意味を成していない。
-
611、筋交いのカットミス。短く切りすぎて、柱との間に隙間が出来た。大きな圧縮の力に耐えられない。
-
610、ホールダウン金物、ビスの取り付け不備。ボルトの埋込み位置が遠く、柱との間に隙間ができ、ビスが完全に締まっていない。
-
609、是正後の写真。小屋梁の隅角部に火打ち梁(矢印の先)の施工が無かった。図面の見落としが原因。
-
608、節穴に施工された構造金物のビス。これでは所定の耐力が出ません。
-
607、キッチンの壁に合板を使用している。火災防止のため準不燃以上の材料を使用しないといけない。(IH、平屋、床材は適用外など細かな規定があります)